洞窟が奥宮【識名宮】

願いを叶える【識名宮(しきなぐう)】

世界遺産「識名園(しきなえん)」の近くに、識名宮という神社があります。

識名宮は琉球八社のうちの一社で、琉球王国から特別の扱いを受けていた霊験あらたかな神社です。

この場所で霊光を放っていた賓頭盧(びんずる)が、人々の願いを叶えたり、琉球王の長子(1500年代)の病気を治癒させ健康を取り戻させたことから、願望成就、健康回復、憑き物を落とすなどのご利益があるとされています。
実際に私の友人も、こちらに参拝することで体調不良を癒しました。

節分である今日、月に一度の参拝へと、自宅からゆっくり歩いて出掛けました。

2月初旬、寒緋桜が濃いピンクの花を咲かせていました。

識名宮の近辺は昔から湧き水が多く出る場所とのことで、「繁多川(はんたがわ)」と呼ばれるような場所です。

太古から、湧き水が出るところは聖地とされてきたため、こちらの識名宮も古来からの聖地なのではないかと思いました。

神社の奥宮(おくのみや)といえば通常、社殿後方の山中にあるものですが、識名宮には社殿の後ろに小さな洞窟があります。
以前はこちらの洞窟の中に社殿があったそうで、事実上の奥宮になります。

暗くて狭い洞窟なので、中に入るのに躊躇してしまいます。
それでも引っ越ししてきたばかりのときに、友人と一緒に中に入り、お参りをしたことがありました。
中には賓頭盧像が祀られていました。
いつの間にか後ろに猫ちゃんがいて、にゃぁと鳴いたので気が付きました。

こちらの洞窟は、1日と15日に開門されています。
洞窟とご神体である賓頭盧(びんずる)を見つけた大阿母志良礼(おおあもしらふ)という女性が、1日と15日に国家安泰のために祈祷していたとのことなので、現在も1日と15日に開門されているのでしょう。
閉門している日は、門の外から手を合わせると良いです。

ご神体と書きましたが、今でも発見当時の賓頭盧があるのかどうかは分かりません。
けれども、当時はその場所で光っていた賓頭盧に願いごとを伝えることで、願いが叶えられたのです。

機会があればもう一度、洞窟の中に入ってお参りしたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました