石井ゆかりさんの星占い

元々占いが好きで、子供の頃から占いの雑誌を読んでいた。
子ども時代、数ある制限の中で不自由な生活をしていたが、占いには大きな夢が見えた。

占いから、素敵な未来を描き、自分でも知らなかった自分の特質や長所を知って楽しんでいた。
子ども時代は、本を読んで想像することが、唯一に近い自由な時間だった。

ただ、その頃の占いには「良い」「悪い」「長所」「短所」などがあった。
「悪い時期」「三年後が良い」などと知るたびに気持ちが下がるので、抵抗を感じて、しばらく占いから離れていた。

ところが今、私自身がスピリチュアルを学んだことで、「悪い時期」というものがないということが分かった。
そして、星占いでも「悪い時期」というものを書かない占術氏さんたちが現れていた。
それが石井ゆかりさん。そして「しいたけ占い」のしいたけさんも、そうだろう。
石井さんの本には「悪い時期だからやめておこう」「相性が悪いから気を付けよう」などという、せっかく抱いた夢を足止めするような文言がない。

どのような時期も経験も、自分の大切な成長に繋がるのだ。
石井ゆかりさんの本には、そのような信念が貫かれているように感じている。

また、エッセイストでもある著者の占いには、文学作品のような文面の美しさを感じることがある。
だから毎年、同氏の占いを楽しみにしている。

来年の占い「星栞」が明後日発売される。
早く手に取りたい。とても楽しみだ。

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