生と死とgrace

藤井風さんの歌が好きで、最近は繰り返し聞いています。
元々、普通でない特別な才能を風さんには感じていましたが、grace(グレイス)という新曲が出てから特に、風さんが宇宙(神さま)と大きな導線で繋がっているのだなということを感じています。
graceという単語が、「優美さ」「上品さ」という美しさを示すだけでなく「神からの恩寵」という意味をもっていることにも、宇宙との親密な繋がりを感じてしまいます。

風さんの音楽には、「帰ろう」や「死ぬのがいいわ」など、死を題材にした曲が幾つかあります。

私自身は、ペットや祖父母の死を経験したことがありますが、いつも別離の悲しみから少し距離を置いたところに気持ちを置く状況下で、それらの経験を迎えていました。
例えば、祖父母とは元々遠方や長い入院等で疎遠でしたし、愛猫だったペットはいつもの長い外出のように自然に居なくなったりするなど、死への向き合い方はとても薄いものだったと自覚しています。

そのような私ですが、人として成長していく上で「死」というものに向き合い、その悲しみや痛みを乗り越えた先にある感覚を知ることも、大切なことのように思うようになりました。
だからと言って、死を経験したいわけでは決してありません。
私たちはみな、何度も生まれ変わってきているので、死を身近に経験したり自分自身が死を迎えたことがこれまでに数えきれないほどあったはずです。
ですので、身近な人の死とそこからくる大きな悲しみや喪失感や痛みを、わざわざ今生で経験する必要は、まったくないと思っています。

ただ、死を敬遠したり怖いものと決めつけるのではなくて、死を自然なものとして、また愛に帰る場所として捉えられるようになるにつれ、この人生を楽しむことや心身の健康をますます大切にし、毎日を感謝しながら過ごせるようになるのだろうと感じました。

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