今日の行程 リザンシーパークホテル谷茶ベイ(恩納村)→ 首里城 → ぶくぶく茶屋嘉例山房(かりーさんふぁん)→ 第一牧志公設市場 → 沖縄逸の彩(那覇市のホテル)
リザンシーパークホテル谷茶ベイでの朝食ビュッフェを充分に楽しんだ後、那覇市の首里城に向かいました。
「沖縄にも秋が来るのだなぁ」と思える風の吹く日でした。
本州のように冷たくはないものの、強い秋風にススキが美しくなびいていました。
昨年の冬に沖縄を訪れたときにはすでに首里城が火災にあっていたので、行程から外していました。
けれども今日は、首里城の再建の過程を見ることができるということで、楽しみにしていました。
沖縄に来ると誰もが必ず訪れていただろう首里城を、私もようやく見られると思うと感慨深く思い、また多くの人たちの寄付金などの善意で復興が速やかに進んでいることにも感動させられました。
昨年訪問した中城(ナカグスク)城址はひとつの山全体がお城のような、広々としてゴツゴツした印象だったのですが、首里城は都会のお城の雰囲気で、たくさんの洒落た住宅やお店などに囲まれた丘の頂上にありました。
最初のフォトスポットである紅い守礼門で写真を撮った後、少し緊張した気持ちで門をくぐりました。
入っていくと間もなく「御嶽(うたき)」が右手に見えてきました。
城内には御嶽が幾つかあるのですが、特にこちらの御嶽が重要のようで、
国の重要文化財であるだけでなく世界遺産にもなっていました。
国王が外出する際に安全祈願をした場所とのことで、遠く1519年に作られたとのこと。
沖縄県の随所にある御嶽は、”木々”が神社の本殿にあたる聖なる場所とされており、緑の木々に向かって祈る沖縄特有の信仰に興味を覚えます。
昔の人たちは木々の中に、降りてくる神を見たのでしょう。
幾つかの門をくぐり日時計やお城からの景観を見て、
焼けてしまった正殿跡に到着しました。
そこには大きな建物があり、この中で建城が成されていくのです。
足元が歩きやすく整えられていたり、これから使用される木材が見学できるガラスの壁があったりして、すでに十分に立派な施設となっていました。
瓦の模様についてゆづさんと話したり、お土産売り場では紅型模様のハンカチを買ったりしました。
こうして沖縄の中心部である首里城を、充分に楽しませてもらいました。
再び幾つかの門をくぐって、敷地の外に出ると、そこにはコンクリート造りの芸術大学がありました。
美しいハイビスカスを見ながら大学の横を歩いてしばらく行くと、ぶくぶく茶を出してくれるお店がありました。
ぶくぶく茶というのは、貴族たちがお客様をもてなすために出していた泡立つお茶のことです。
お店の狭い入り口を入って、二階に上がり、これまたこじんまりしたバルコニーにセットされたテーブルと椅子に座ることができました。
メニューを見るとお茶だけで1200円と書いてあったのでびっくりしたのですが、出していただいた豪華なフルーツや沖縄のお菓子や泡立てる茶器などを見て納得できました。
沖縄らしいカラフルなフルーツは楽しげで、お菓子は甘くて美味しく、そして少し苦いぶくぶく茶は本当に珍しいものでした。
ぶくぶく茶の泡に黒糖やナッツをふりかけ、泡をかじるように食べるので口の周りには泡がつきます。
泡を立てるのに腕が疲れるなどして、私たちは何度も泡立てながら笑いましたが、昔の人たちもこうして複数人で笑いながらお茶を飲んでいたことが想像できました。
沖縄の明るさに、ここでも触れることができました。
そこから那覇市内のホテルにいったんチェックインして、車を置き、歩いて国際通りに向かいました。
国際通りからいくつもある路地に入ったところに、公設市場があります。
たくさんの海産物が売られていて、市場のお店の人が積極的に話しかけて売り込んできました。
この市場では選んで買ったお魚を、二階にある食堂で調理してもらってそのまま食べることができます。
私たちが選んだのは、お刺身のセットと大きなエビ、そして沖縄でよく食べられているグルクンというお魚でした。
エビは塩焼きに、グルクンはガーリックバター焼きにしてもらいました。
お店のメニューにあった大きな海ブドウとまっ黒なイカスミそうめんも頼んで、すべてとってもおいしく食べることができました。
お腹が満たされてホテルに帰りましたが、まだまだ食べる楽しみが続きました。
ホテル逸の彩では、ウェルカムドリンク(無料)でアルコールとアイスクリームを好きなだけいただくことができるのです。
アルコールが苦手な私も、少しだけ梅酒をいただきました。
もちろん、アイスと無料で提供される夜食のラーメンも、嬉しい気持ちでいただきました。
こうして、大満足と、深く大きな感謝の気持ちとを心に感じながら、沖縄訪問の二日目が過ぎていきました。
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