15.神との対話1【解説】P29~30 神は戦わない
私が子どもの頃、どこかで「神は全知全能」と聞きました。
また、あるところで「神は悪魔と戦う。そして私たちを助ける」と聞きました。
ここで矛盾に気が付いた子どもの頃の私は、どうしても「神が戦う」ということを受け入れることができませんでした。
なぜなら、神が全知全能だというなら、他の誰と戦う必要があるのでしょうか。
それはあきらかに矛盾していて、絶対におかしいのです。
長く感じていたこの矛盾が、この29ページから30ページにかけての文章で解決されました。
20数年前にここを読んだとき、どれほどスッキリしたか知れません。
神は意図する結果を生むだけの力をもっている。
神との対話1 P29
それがあなたがたには信じられない(たとえ、神は全能だと主張している者でも)。
だから、あなたは神に匹敵する力を想像のなかで創り出し、神の意志が曲げられる方法を探しだそうとする。
そうやって、神話の中で「悪」と呼ばれるものを創り出した。
悪と呼ばれるものを創り出し、神が悪という存在と戦っていると想像して神話に記したのは、他でもなく自由意志が与えられた人間だったのです。
あなたは幻想の中で生き、そのために不安を感じる。
神との対話1 P30
すべて、神を疑おうとしたことから生じているのだ。
その頃の私はまだ、自分の中にも神が存在していることを頭では理解していても、潜在意識の方まで届けることは出来ていませんでした。
今でも、全知全能の神が自分の中にいることを、心のどこかで疑っていると感じています。
なぜなら前世から延々と培ってきた”不安”という感情が、まだ私の中から消えないからです。
今は、不安を感じてしまうことは人の本能の一部なのだろうと、
不安感が心に浮かぶことを受け入れ、
「不安になるのも分かるけど、大丈夫なんだよ」と言い聞かせたり、
他の人からも同じことを伝えてもらうなどして、
不安がる自分を慰めたり勇気を出して行動したりしています。
30ページで神さまは、
神を疑わず、全面的に信頼して生きることになれば、仏陀やイエスのように生きることができるということを書かれています。
平穏や人生の喜びを感じ、恍惚感を得るだろうと書かれています。
半面、そうして生きることになれば、人たちに理解されないだろうということも予言されています。
自分たちとは違う何をあなたは発見したのか、とひとは思うだろう。
神との対話1 P30
そして嫉妬をつのらせるだろう。
しかしながら、風の時代に入った昨今、数多くのスピリチュアリストが存在し、
同様のことを人たちに伝えて、人たちを自分たちのいる方へ…幸せで豊かで喜びにあふれた日常へ…と引き上げるよう努めていらっしゃいます。
今や、多くの人たちが嫉妬をつのらせるどころか、自分たちも癒しを受け、自身の波動を高めるべく愛のある行動をしたり瞑想をしたりして、神の恩恵(幸福)を得られるはずだと動き出しています。
そういう時代に入りました。
それでもやはり理解できなくて、嫉妬をつのらせてしまう人は確かに存在するのでしょう。
けれども必ず、スピリチュアルを知る多くの人たちが力を合わせて同調し、
仲間となって助け合い、すべての人が神の恩恵を受けられるようにと、
これからも活動は膨らむばかりだということが分かります。
一人ひとりが自分自身の中にある神を見つけ、神の恩恵を受けられる時代がようやく来ているのです。
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