エッセンシャルオイルの特徴と働きⅢ(ら行)

エッセンシャルオイルの特徴と働きⅢ(ら行)

ノート・・・香りの軽さ・揮発速度
ファクター・・・香りの強さ 1(強)~10(弱)

ラベンサラ

ノート:トップ    ファクター:3
(心に)
現実を直視して事実として受け入れ、乗り越える力を与え、ゆっくりと元の状態に戻るのを助けてくれる。自分の中心が揺らいでしまうほどの精神的なダメージやショックな出来事により、恐怖心やパニック、精神的にまいっているときに役立つ。精神の強化。ストレスや疲労から眠れなくなった人や、出産前の不安にも。病的な生活態度にいる人、うつ状態やストレス性の心身の不調を回復させる。背骨に沿って、塗布しながら刷り込むと良い。
興奮、精神疲労、ショック、トラウマ、極度の不安、不眠、心配、パニック、恐怖、ハイテンション、うつ状態、無気力、出産
(体に)
抗菌、抗ウィルス、免疫強化作用があり、治癒力を高める。ティーツリー、ラベンダー、ユーカリ、柑橘系とブレンドするとより効果的。心と体のためのレスキューアロマのひとつで、関節痛、筋肉のけいれん、こわばり、リウマチ、首や肩のこり、ストレス、疲労を緩和する。ラベンダー、ローズウッド、ユーカリ・シトリオドラなどとブレンドすると良い。副腎の機能を刺激するともいわれ、施術に応用できる可能性が高い。細菌やウイルス感染による腸炎や肝炎に使われる例もある。抗菌、抗ウイルス作用に優れ、傷があり新たな感染を起こしやすい皮膚や治りにくい水虫や乾癬に使われる例もある。歯肉炎や口腔内の傷にも良い。
免疫力低下、冷え性、肩こり、足の疲れ、倦怠感、咽頭炎、風邪、インフルエンザ、気管支炎、発熱、副鼻腔炎、肺炎、喘息の予防、花粉症、中耳炎、肝炎、腸炎

ラベンダー

ノート:トップ~ミドル    ファクター:6~7   ♪子供にもお勧め
(心に)
考えすぎの時に頭を休める。気付け効果。嘆き、抑うつの緩和。リフレッシュ効果、リラックス効果。ヒステリー、てんかん、卒中、躁鬱などの神経症状を軽減。気分の浮き沈みを鎮め、情緒を安定させる。ショック、トラウマ、強迫観念、焦燥感、怒り、不安感を和らげる。安らぎの感覚を与える。怖れ、落胆状態を緩和。自分を受け入れやすくなる。精神を安定させ活力を与える。ネガティブなエネルギーを浄化する。極端な感情の起伏を鎮める。
興奮、激情、緊張、不安、恐怖、うつ状態、自律神経のアンバランス、PMS(月経前緊張症)、更年期、マタニティケア、出産、冷え性、高血圧、動悸、不眠、慢性疲労、免疫低下
(体に)
高血圧、頻拍、不眠症、やけど、創傷、筋肉の痛みを緩和、月経前緊張、更年期障害、動悸、めまい、吐き気、乗り物酔い、気絶、扁桃痛、のどの痛み、潰瘍、にきび、乾癬、おでき、カンジダ症、神経性の下痢や消化不良、吐き気、消臭、抗ウイルス、肝臓/脾臓の強化、発汗作用。あらゆる痛みとけいれんのある症状に。打撲直後に、患部に塗布すると良い。筋肉の弛緩と鎮痛には、マジョラム、ローズマリー、ペパーミントと一緒に使うとより効果的。免疫計を刺激し、病原菌に負けない抵抗力をつける。やけどの応急手当に使うと痛みがおさまり、あまりあとも残らない。消毒を必要とするにきび、傷、水虫、水疱瘡などにティーツリーとブレンドすると傷を早く治す作用がある。直接触ることが出来ない傷には、ローションにしてスプレーする。敏感肌を含むすべての肌タイプに使用できる。
月経痛、胃痛、せん痛、筋肉のけいれん・痛み、足の疲れ、喘息の予防、打撲、怪我、腰痛、風邪、気管支炎、耳の炎症、頭痛、手あれ、傷、やけど、まめ・くつずれ、皮膚炎、皮膚真菌症、帯状疱疹、痔、虫刺され、かゆみ、妊娠線

レモン

ノート:トップ    ファクター:4
(心に)
冷静な判断や記憶力、集中力を高めて、意欲的に活動したい日に。脳を刺激してリフレッシュ出来るので、頭がボーっとするときや、朝にお勧め。バジルやティーツリー、ローズマリーとブレンドすると、よりさっぱりする。
(体に)
胃腸の働きを高める。特に脂っこい食事をした後の消化を助け、肝臓の機能を強化する。吐き気、嘔吐にはバジル、ペパーミントとのブレンドがよく使われる。ローズマリー・ベルベノンとキャロットシードとのブレンドは肝臓、胆のう、すい臓を強化するという臨床例がある。血液やリンパの流れを促進、体を温め体内の老廃物を排出する。関節炎やリウマチ、痛風など筋肉や関節の痛み、足の疲れやむくみによい。妊娠中のマイナートラブル、セリュライトの改善にも役立ち。血管壁を強化し、特に静脈瘤や痔の予防に用いる。歯肉炎、口臭予防などの口腔ケア、動脈硬化、高血圧、糖尿病など生活習慣病の予防にも使われる。リフレッシュ効果が高く、抗菌作用に大変すぐれ、室内芳香に用いると空気を清浄する。病原菌と戦う白血球を活性化する働きがあるとされ、風邪や炎症、病後に使われる。やや熱めのお湯で、オウシュウアカマツ、プチグレン、サイプレス、ローズマリーなどと一緒に入浴や足浴に使うと心身に活力が戻ってくる。いぼ、魚の目には、患部のみにレモンを高濃度で塗布する方法がある。爪や唇のあれ、オイリーな肌、脂っぽい頭皮のお手入れにもおすすめ。化膿したニキビや赤みを帯びた肌に。デオドラント効果も高いので、体臭予防にも役立つ。
消化不良、便秘、吐き気、胸やけ、乗り物酔い、二日酔い、肝臓の不調、食欲不振、マタニティケア、むくみ、ダイエット、関節炎、リウマチ、痔、静脈瘤、高血圧、冷え性、体液の滞留、腎臓の不調、免疫低下、風邪、インフルエンザ、咽頭炎、感染症の予防、病後、脂性肌、吹き出物、ニキビ、デオドラント、しみ、いぼ、魚の目、手の手入れ、ヘアケア

レモングラス

ノート:トップ    ファクター:1~2
(心に)
過度な興奮や神経過敏になっているときに、鎮静し、気持ちを切り替えてくれる香り。心配事があり、常にその問題に意識が集中してしまい、その他のことへの無関心、うつ状態、食欲減退や不眠にもつながりかねないようなときにローズマリー、ペパーミント、オウシュウアカマツなどとブレンドする。精神を高揚し、活性化してやる気や集中力を増す。朝のシャワーやデスクワーク、勉強のときに香りを拡散させるとよい。アドレナリンの分泌を促すといわれている。
興奮、神経過敏、記憶力・集中力の低下、無気力、心配、緊張
(体に)
鎮痛作用や血流を促す作用があり、筋肉や腱などの働きを高めることから、捻挫、筋違い、筋肉痛、肩こりの人に良い。スポーツ後の筋肉のクールダウンにも用いられる。脂肪やセリュライトが気になるときに。体の働きを強壮する作用がある。抗菌、消臭の効果もあり、ノミやダニを予防するので、ラベンダー、ヒノキなどとブレンドし、ケージの掃除やペットの被毛のブラッシングなどにも使われる。キッチンのハエ、ごきぶりなどの害虫避けにもなる。過度の発汗や体臭の予防に。殺菌消毒し、デオドラント効果が高い精油なので、夏用のボディローションに少量ブレンドしておくとよい。虫刺され後のかゆみ対策にラベンダー、メリッサ、ティーツリー、カモミールなどとブレンドすると良い。白癬菌、水虫などの対策に良い。その場合は、レモングラスと、ティーツリー、ミルラ、パルマローザ、ゼラニウムなどとブレンドすると、より効果的。
冷え性、筋肉痛、肩こり、リウマチ、腰痛、下肢のむくみ、ダイエット、ペットケア、昆虫忌避、ヘアケア、ニキビ、デオドラント、消臭、虫刺され、発汗、皮膚真菌症、かゆみ

ローズ

ノート:ミドル~ベース   ファクター:1
(心に)
神経系への鎮静、不眠症、リフレッシュ効果、元気づけ、心を慰める。穏やかな催淫効果、興奮、不安、鬱、悲しみを鎮める。神経の緊張を緩和、自信を持たせる。頭をすっきりさせる。生き生きした感情を蘇らせる。集中力を高める。幸福感と安らぎを与える。素直さ、寛容さ、自己肯定感を抱かせる。感情の無感覚を克服、嫉妬、気分のムラ、月経前緊張、ショック、イライラ、失望感を解消。神経からくる頭痛、めまい、その他のストレス症状の緩和。閉じた胸のチャクラを癒し、愛のエネルギーが外へ流れるように助ける。芸術の創造性を高める。性の関係を精神的なものにする。性に対するマイナスイメージを取る。
愛情への恐怖、性への恐怖、インポテンツ、不感症、あきらめ、変化・手放すことへの恐怖、悲嘆、うつ状態、ショック、嫉妬、執念深さ、興奮、情緒不安定、無気力、意志消沈、欲求不満、心痛、怒り、落ち込み、孤独感、神経過敏、強迫観念
(体に)
交感神経の働きを抑え、副交感神経を優位にする。ドーパミンを放出させる。子宮の強壮。月経不順、不妊症、不快感、更年期障害を緩和する。血液循環を活発にする。心臓の強壮。胃を強化。消化不良、食欲不振、便秘、胃腸炎、胃潰瘍、吐き気、二日酔いに。体内毒素の排出。咽頭炎、せき、老化肌、乾燥肌、敏感肌、ほてり、かゆみなどに。
更年期、月経痛、月経不順、PMS(月経前緊張症)、便秘、出産、花粉症、気管支炎、めまい・不眠・頭痛・胃腸の不調などストレス性の症状、高血圧、動悸、あせも、ニキビ、乾燥、肌荒れ、しわ、しみ・傷あと・色素沈着、目のクマ、湿疹、かゆみ、傷、静脈瘤、妊娠線の予防、すべての年代・肌タイプのスキンケア

ローズウッド

ノート:ミドル    ファクター:6   ♪子供にもお勧め
(心に)
中枢神経系のバランス、穏やかな強壮と鎮痛、精神高揚と安定、神経疲労、問題を抱え込みすぎたとき、せっぱつまったときに問題を整理する。元気づけ、集中力、記憶力を高める。ストレスや緊張からくる頭痛の緩和、その他ストレス症状の緩和、抑鬱症、(眠くならずに)落ち着かせ安定させる作用、森林など地球の自然との和解、催淫効果、スピリチュアルな可能性を広げる、物質面への執着を断つ、エレガントさを引き出す。
不安、精神疲労、興奮、神経質、無気力、うつ状態、ストレス、マタニティケア、食欲不振
(体に)
免疫リンパ系の強壮、抗ウイルス作用、リンパ腺、消化器系の強壮、便秘、便秘からくる頭痛、吐き気、ストレスによる性的障害、去痰、抗炎症作用、ほてり、乾燥肌、炎症、老化肌、創傷痕、しわ、たるみ、ウイルス性皮膚炎、収れん作用。疲労、風邪、咽頭炎、中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、口内炎、膀胱炎、膣炎、おりもの、湿疹、皮膚炎、ニキビ、しわ、しみ・そばかす、乾燥、赤ら顔、ヘアケア、傷、妊娠線、スキンケア、まめ、皮膚真菌症

ローズマリー・カンファー

ノート:トップ~ミドル   ファクター:1
(心に)
精神を高揚し活性化させ、ひらめきや直感、インスピレーションをわき起こす。脳の血流を増し、記憶力や集中力を高める作用もある。ごく少量で強壮作用を示し、過度だとかえって刺激となり、転換発作の要因ともなりやすい。濃い濃度で用いるとローズマリー・カンファーがもつ神経毒性の面が強く作用してしまうので注意が必要。
無気力、記憶力・集中力の低下、神経衰弱
(体に)
心臓の白銅を強めて血流を促し、筋肉を弛緩させる作用にすぐれているので、肩こり、筋肉痛、関節の痛み、腰痛、神経痛、筋肉の拘縮、リウマチなどに用いる。ごく少量で心臓を強壮し、血圧を上昇させる。多量で筋肉を緩めてリラックスさせるが、過度だと主成分のカンファーは肝臓や神経に対して毒性を現し、流産やけいれんや昏睡を引き起こす可能性があるといわれている。
筋肉・関節の症状、肩こり、足の疲れ、ダイエット、消化不良、低血圧、痰、副鼻腔炎、月経不順

ローズマリー・シネオール

ノート:トップ    ファクター:2
(心に)
精神高揚、頭をすっきりさせ、記憶力/集中力を高める。学習障害児、ADHDのケースに。元気づけ、若さを蘇らせる。認知症にまたその予防に。生き生きとした楽しい気分にさせる。問題を整理し客観的にさせる。疲労感、倦怠感、無気力、月曜病を払拭。五感の反応を鋭敏にする。記憶喪失、気絶、失語症、嗜眠症など、神経症状の緩和。生命力を強化し、エネルギーの代謝を高める。体力増強、心身の浄化、鬱を軽減、催淫効果、過去のネガティブな出来事から立ち直らせる。クリアな嗜好とヴィジョンを与える。場の浄化、心霊現象からの保護。
不安、緊張、イライラ、不眠、精神疲労、無気力、記憶・集中力の低下
(体に)
中枢神経系への刺激、各感覚を蘇らせ、視覚、聴覚、言語などのトラブルを回復させる、神経性の偏頭痛、胃腸障害(下痢、大腸炎など)を軽減、めまい、手足の麻痺、痛風、リウマチ、オーバーワークによる筋肉痛を緩和。心臓の強壮、低血圧、貧血、肺の強壮、かぜ、喘息、慢性気管支炎、肝臓のうっ滞をとる。肝炎、肝硬変、胆石、黄疸、胆管閉塞症、血行促進、食欲不振、鼓腸、胃痛、月経困難、セリュライト除去、収れん作用、老化肌、むくみ、ふけ、ヘアの成長促進、防虫効果など。体臭予防、脂性肌を清浄し、収れんし、ニキビや吹き出物を防ぐ。
慢性疲労、風邪、気管支炎、副鼻腔炎、中耳炎、耳痛、頭痛、インフルエンザ、冷え性、肩こり、リウマチ、腰痛、筋肉痛、坐骨神経痛、下痢、便秘、消化不良、ヘアケア、デオドラント、ニキビ、吹き出物、スキンケア

ローズマリー・ベルベノン

ノート:トップ~ミドル   ファクター:2
(心に)
精神的な不調が多く、イライラして傷つきやすくなり、意識を集中させることが難しいだけでなく、意欲そのものが湧かなくなり、自信や目的の欠如、自分を大切にすることが出来なくなったときに。心臓や腎臓、肝臓、肺とも関連があり、心と体の両面を穏やかに刺激し、ベースをあげる。ラベンダー、ローズ、ネロリ、マンダリン、メリッサ、プチグレンなどとブレンドし、心配、神経過敏、うつ状態、性的な不調に使われる。
うつ状態、不眠、心配、神経過敏、自信喪失、無気力、記憶・集中力の低下、更年期の不調、性的な問題、インポテンツ
(体に)
肝臓や胆のうの機能を調整する。体を浄化し、肝機能の低下、肥満、糖尿病、動脈硬化、高コレステロールなど生活習慣病予防に役立つ。代謝促進や肝機能の調整、胆汁分泌、脂肪溶解作用は他のローズマリーより強い。肝毒性があるフェノール系の成分を含む精油をしようするときは、肝臓を保護する目的でローズマリー・ベルベノンを一緒に用いると良い。消化不良、鼓腸、胃腸のけいれんも和らげる。過剰な粘液を溶解するので、呼吸器のカタル症状に用いるほか、静脈やリンパのうっ滞除去に役立ち、むくみや静脈瘤、痔のときにサイプレスとブレンドされる例もある。ふけ、脱毛予防にローズマリーのシネオールとベルベノンの両方が使われる。皮膚を清浄にし、皮膚組織を再生する作用があり、肌のハリの回復やしわの予防、にきび、毛包炎、傷、あかぎれなどに臨床でよく用いられる。どの肌タイプでも使うことが可能。
心臓・肝臓・胆のう・すい臓の不調、胃けいれん、嘔吐、低血圧、消化不良、高コレステロール、セリュライト、消化不良、冷え性、月経不順、月経過多、おりもの、気管支炎、中耳炎、歯肉炎、ヘアケア、傷、あかぎれ、老化肌、ニキビ、ケロイド、傷あと、毛包炎、しわの予防

参考文献
  ・Dr.啓子のヒーリングブック
  ・アロマテラピーの教科書

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