37.神との対話【解説】P60 地獄は存在するのか
前回神さまがお話されたのは、神は私たち人間に何のルール(戒律)も設けていないということでした。
ここ(60ページ)ではより詳しく、ルールを設けない神の在り方を伝えてくださっています。
まず、神は「間違っている」とは考えないのだそうです。
その理由は、誰かの行動や考えについて「間違っている」というのは、それをするなと「禁じている」ことと同じだからだそうです。
次に「禁じている」というのは、人の行動や考えについて「制約する」ことになります。
制約するというのは、真のあなたがたを否定することであり、あなたがたが真の自分を創造し、経験する機会を否定することだ。
神との対話1 P60
真の私たち人間は、神の一部であり全体でもあると、これまで読んで(学んで)きました。
そのため、神が人を制約することは、神が自分を制約することにもなります。
また私たち人間は、経験を通して世界を創造し、神(愛)の栄光を知るために生まれてきたと学びました。
その大切な機会を、行動を制約して奪ってしまうようなことを、神がするはずがありません。
「人間には、神から自由意志を与えられている」と、聖書の中で教えられています。
お分かりでしょうが、自由意志とは、自由に何かを選んだり考えたりできることです。
私たちは、自由にものを考え、自由に行動できるはずなのです。
それなのに「私(神)に従わなければ地獄に落とされるだろう」と言う神がいたとしたら、それは本当に神さまなのでしょうか。
宇宙や地球…万物を創り、秩序とゆらぎを見せつつ世界を進化させている完ぺきな存在の神が、矛盾した言葉を発するはずがありません。
大きな愛で包まれている私たちは、本来、自由です。
ここで「地獄」という言葉を聞いたニールさんが、あることに気が付きました。
すべてが神さまに許されているなら、天国も地獄もないのか?という疑問です。
地獄は、生前、神に背いたり悪いことをしたりした場合に罰せられる恐ろしい場所だと伝えられています。
でも、神が戒律を設けず、すべてが神に許されているとしたら、罰せられる場所があるのはそれもまたおかしなことです。
この質問に対して、神さまは以下の通り答えられました。
地獄はあるが、あなたがたが思っているようなものではないし、あなたがたが教えられたような理由で地獄を経験するのでもない。
神との対話1 P60
善い行いをした人が天国へ、悪いことをした人が地獄へ行く。
当然のようにそれを信じてきたニールさんは、ここでも驚かれたことと思います。
それでは、地獄とは何なのでしょうか?
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