41.神との対話【解説】P65 自然の法則②「ハイアーセルフとの出会い」
前回まで、地獄を体験できるこの世にありながら、どうすれば天国の経験ができるのかという内容が語られました。
すぐにも消えてしまう雪の結晶の例えで、神さまは個々の完璧さとオリジナリティを説きました。
それは、神が小さいものから大きなものまで…宇宙全体を完璧にデザインし、機能させていることの象徴です。
完璧な宇宙の中にいる私たちは、この完璧さを信頼し、神を信頼することを、まずは心に決めると良いです。
そして天国の経験をするには、「『自然の法則』に従うと良い」とのことでした。
ここでニールさんが、「自然の法則とはどうすれば学べるのですか?」と質問されたので、神さまが
学ぶのではなく、思い出すのだ。
神との対話1 P64
と答えられました。
それではどうすれば、自然の法則を思い出せるのでしょうか。
65ページで神さまがこの質問に答えています。
まず、静かにすることだ。
神との対話1 P65
外の世界を静かにさせて、内側の世界が見えてくるようにしなさい。
この内側を見る力、洞察力こそあなたが求めるものだが、
外部の現実に心をわずらわせていては決して得られない。
だから、できるだけ内側へと入っていきなさい。
内側へ入らないときには、内側から外の世界と向かい合いなさい。
「まず、静かにすることだ」というのは、まず最初に物理的に静かな場所に移動することを言われています。
実践する場合は、音楽やテレビをとめて、静かな場所にいる時間を作りましょう。
日常的な掃除や車の運転など、何かをしながらでも良いでしょう。
ちなみにヨガは体を動かしながら行う瞑想と言われています。
こうして「外の世界を静かにさせる」ことができたら、
次に「内側の世界が見えてくる」態勢を整えることができます。
外部に惑わされず、リラックスして、内観したり瞑想したりすることで「内側の世界が見えて」きます。
つまり神さまは、静かな場所で内観や瞑想をすることをニールさんに勧めたのです。
「この内側を見る力、洞察力こそあなたが求めるもの」・・・自然の法則を思い出せる力です。
私たちの内側には何があるのでしょうか。
内観や瞑想をすると、何に出会えるのでしょうか。
内側に入れば・・・今の言葉で言うと「ハイアーセルフ」のエネルギーに近づくことができ、上手くするとハイアーセルフと出会って一体化することができます。
ハイアーセルフは文字通り、”高波動の自分”であり自分自身の魂です。
ハイアーセルフ(自分の魂)は、宇宙のすべてを知り、すべてに愛を注いでいる素晴らしい存在であり、神(神の一部)でもあります。
その存在について三次元の言葉で説明することは難しいのですが、
ハイアーセルフに近づくにつれて、私たちは洞察が得られ、思い通りの人生を手にすることができるようになります。
ハイアーセルフの周波数に重なるにつれ、強い愛を感じて、自分自身を含めて多くの存在に愛の視線を向けられるようになります。
神経を使って出す親切な愛の言葉ではなく、心の底から湧き出てくる感謝と愛の言葉を口にするようになります。
この本が書かれたころ、「ハイアーセルフ」という言葉はまだ日本にはなかったと思われます。
ニールさんの住むアメリカにも、なかったかも知れません。
でも、「仏」という言葉はありました。
そして「人は死ぬと仏になる」と仏教で伝えられてきました。
人は皆、肉体を失うとハイアーセルフ(魂)になる(戻る)ということを、お釈迦様は知っていらっしゃいました。
生きていても、肉体を失わなくても、私たちはハイアーセルフに近づくことができます。
そのために外の世界を静かにさせて、内側の世界が見えてくるようにするのです。
つまり瞑想や内観の時間を持つことは、すべての心配や疑い、不安に終止符を打ち、充分に自分らしく生きていくために・・・自然の法則を思い出すために・・・とても大切です。
また、「内側に入らないときには、内側から外の世界と向かい合いなさい」の一文は、静かな環境を作ることが難しいときや瞑想状態を得られない場合についてお話されています。
内側から外の世界へと向かい合うというのは、まずは自分軸を取り戻して、可能なだけ外界(人の言葉や状況など)に振り回されず客観的に外の世界に向き合うことを言われています。
続けて、神さまは以下の通り、内側に入ることを強くニールさんに勧めました。
つぎの箴言(しんげん)を忘れないようにして──。
内側へ入っていかなければ、からっぽで出ていかなければならない。このモットーを実感するために、一人称でくり返してごらん。
神との対話1 P65
「内側へ入っていかなければ、わたしはからっぽで出ていかなければならない」
あなたはこれまで、からっぽだった。
だが、これからもそうである必要はないし、過去にだって、違う在り方はできた。
あなたはどんなふうにでもなれる。
できないこともないし、手に入れられないものもない。
私たちは生きていく中で、自分に向き合って、自分について考えたり、自分を深く愛して大切にしていくことで、ようやく素晴らしい成長ができるようです。
数千年も前にギリシャの神殿に刻まれた格言がそれを意味しています。
「汝、自身を知れ」
古代から、外界にあるように見える問題を含めて自分に起きてくることはすべて、自分を知る(ハイアーセルフに近づく)ことで解決ができることを人は知っていました。
自分を知ることで孤独や不安、貧窮を離れ、安心や幸せや豊かさを手にすることができることを知っていたのです。
私たちは、静かな時間をもって自分に向き合い、自分について考え、ハイアーセルフの波動に近づいて重なろうと意図する必要があります。
このことを知ったニールさんは、このように簡単に…自分に向き合うだけで幸せを手にすることができるということが信じられず、
感じた疑問を、以下のように神さまに質問しました。
それは現実にしてはすばらしすぎる約束のように思えますが。
神との対話1 P65
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