50.神との対話【解説】P81~83 自然の法則⑪「愛を選ぶ」

前回神さまは、人は大きな恐れや不安を抱いているため、自分を信頼できないこと。
また、それが理由で、自己(あなた自身)の神聖さを説くマスターたちを理解も信頼もできず、侮辱したり殺してしまうことさえあったことなどをお話されました。

大切な教訓である「恐れるなかれ」という言葉を、改めて教えてくれました。

P81では、三つの自然の法則がまとめられています。

法則は非常に単純だ。
①思考は創造につながる。
②不安や恐怖(感情)は似たエネルギーを引き寄せる。
③存在するすべては愛である。

神との対話1 P81 *( )は解説者の補足です

ここで、3番目の法則を聞いたニールさんは、驚いて神さまに聞きました。

人は不安や恐怖を思い描き、感じることによって、つらい体験を引き寄せていると聞いたばかりです。
それなのに「存在するすべては愛である」というのは、いったいどのような意味なのでしょうか。

これまでの本の(最初の頃の)内容を思い出してほしいのですが、悠久の時の昔、宇宙には神しか存在しませんでした。
愛そのものである神(光)だけしか、存在していなかったのです。
唯一の存在である神は、自分自身の愛を体験的に知りたいと切望し、自らを小さく分割することにしました。
そこで宇宙にビッグバンを起こし、神は部分として存在することができるようになりました。

部分ができたので、「これ」と「あれ」と「これでもあれでもないもの」が存在するようになり、時間が創られました。
神に似た性質をもつ存在…人間も創られました。
また、愛の対極の性質をもつ「不安」を創り出すことで”相対性”のある世界ができ、こうしてようやく神さまは愛を経験できるようになりました。

人びとの不安から、たくさんの「闇・問題」が生まれ、愛を忘れてしまった人々がたくさんいる世界になりました。
しかし、人びとは完全に愛を忘れることはできません。
なぜなら人間も当然、神の一部分だからです。

問題の多いこの世界で、誰もが問題を抱えたり乗り越えたりしながら、不安と向き合い、たくさんの許しや浄化を経験しつつ、生きています。
でも、これらの”問題”はすべて、たった一つの目的のために生まれてきました。
それは、「愛を知り、栄光の体験をするため」です。

結局、すべての…どのような問題にも、その根底には「愛を経験する」という理由と目的があります。

たとえ起きている問題に人の”憎悪”や”悪意”しか見えなくても、その問題が生まれたのもやはり、愛を経験するためでした。
すべてのものごとは、愛と栄光を経験するためのプロセスです。

愛こそが光です。私たちは必ず、栄光を経験します。
今の時代、相対性の領域にいる多くの人たちが、「光」を見いだしています。

「べつの何か」、つまり相対性の領域を創造することで、わたしは、あなたがたが神であると言われるだけではなく、神であることを選択できる環境を創り出した。
その領域で、あなたがたは概念ではなく創造行為として、神格を体験できる。

神との対話1 P81-82

「存在するすべては愛である」という言葉は、この本を読む限り、真実なのだと理解できます。

問題があり、そこに憎しみや嫌悪などが交錯していたとしても、それらをも生み出したのが愛だとしたら、問題の渦中にある誰かが”愛のある状態”を願ったときには意外なほど簡単に神の力(奇跡)で光が射し、解決するのではないかと感じました。

さて、あなたがたが暮らす物質的な領域には、二つの在り方しかないと言った。
不安と愛である。
不安に根ざした思考が、ひとつの物質的な場を生む。
愛に根ざした思考がもうひとつの場を生む。

神との対話1 P82

愛に根ざした思考が生んだ”場”というのは、光射す場、つまり明るい場だと言えます。

不安は暗い場を生みますが、愛を選ぶ人たちは明るい光として存在しているはずです。

地球に生まれた〈マスター〉たちとは、相対性の世界の秘密を発見したひとたちである。
そして、それ(相対性のある世界)が現実だと認めなかった人たちである。
要するに〈マスター〉とは、愛だけを選択したひとたちである。
あらゆる時に、あらゆる環境で、彼らは愛を選択した。
自分たちが殺されても、殺害者を愛した。
迫害されても、迫害者を愛した。

神との対話1 P82

私自身は迫害者を愛することはできませんし、できなくていいと考えています。
でも、「不安を選ばない。愛と信頼を選ぶ。明るく過ごす」という選択は、意識しながらできそうです。
いつもいつもそれができるとは思えませんが。

神さまは続けて、

哲学はどうでもいいし、伝統も、宗教もどうでもいい。
すべての〈マスター〉は愛だけを選んできたのだ。
あなたがたはそんな例をはっきりと見てきた。
大昔から何度も何度も、目にしてきた。
あらゆる時代、あらゆる場所で、それは示されてきた。
あながたがの人生のなかで、いつも見せられてきた。
宇宙はあらゆる設定を利用して、この真実をあなたがたの前に差し出してきた。
歌や物語、詩、踊り、言葉、動き、動く絵つまり映画、そして、本と呼ぶ言葉の集まりを通じて。

神との対話1 P82

愛が大切だと、愛がすべてだと、・・・そういえば多くの歌にそのような歌詞を聞くことができます。

私たちは思い出せない前世でも、何度も何度も愛に生きるマスターの姿を目にして、個人的な愛にまつわる経験からも愛を学んできました。

今、「愛を選んで生きてみませんか。どうせ元々愛しか存在しません。愛を選択し続けて栄光を手にしませんか。」と、再び神さまから提案されています。
まずは自分自身を、心底から愛してあげましょう。

83ページで、ようやく「神との対話1」~宇宙をみつける 自分を見つける~の、 第一章が終わります。
神さまは私たち読者に向けて、メッセージをくださいました。

何があなたをこの書物に導いたと思うか?
どうして、あなたがこの本を手にすることになったと思うか?
~略~
宇宙には偶然などというものはない。
わたしは、あなたの心の叫びを聞いた。
あなたの魂の探求を見た。
あなたがどんなに深く真実を求めているかを知っている。
~略~
そこでわたしはいま、こうしてやさしく、誤解しようのない言葉で答えている。
~略~
決して、この本だけがわたしの唯一の道具ではない。
質問をしたら、この本を置いてみることだ。
そして、目を凝らしなさい。耳をすましなさい。

神との対話1 P83

この本はまだまだ続きますし、解説も続きますが、
神さまは誰の質問にも、何らかの方法で答えようとしています。

歌、読む記事、映画、出会う人の言葉、川や大海の波の音、そよ風のささやき・・・すべてがわたし(神)の道具だと、書かれてあります。

神さまはいつも私たちのそばにいて、私たちを助け、守り、応えようとしています。

第一章は以下のように締めくくられました。

あなたが耳を傾けるなら、話してあげる。
あなたが招くなら、そばに行ってあげよう。
そして、いつもそこにいたことを教えてあげよう。
あらゆる方法で。

神との対話1 P83

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