エッセンシャルオイルの特徴と働きⅡ(は行~や行)

エッセンシャルオイルの特徴と働きII
(は行~や行)

*この印のオイルの連続、高濃度の使用は、してはいけません。
ノート・・・香りの軽さ・揮発速度
ファクター・・・香りの強さ 1(強)~10(弱)

バジル・スイート

ノート:トップ~ミドル ファクター:2
(心に)
緊張しやすくストレスを感じやすい人に。自律神経を調整するので精神的に疲れきった状態から開放する。頭脳を明晰にするので記憶力、集中力の欠如などにもよい。朝の目覚めの香りに。脳下垂体や副腎を刺激するといわれる。
不安、緊張、ストレス、うつ状態、不眠、慢性疲労、無気力、動悸、過度の発汗、記憶・集中力の低下
(体に)
強力な抗痙攣と消化促進作用が特徴。胃、腸、肝臓、胆のう、すい臓など消化器系全般の働きを高める。ストレスからの胃痙攣のような症状に。ペパーミント、レモン、カモミール・ローマン、ラベンダー、プチグレンなどとブレンドし、腹部に塗布すると痛みがやわらぐ。胆汁分泌促進、肝臓うっ血除去、腎臓強壮。作用が強いので、日常的に使うのではなく、症状のある時や、間をあけて用いるとよい。頭痛、月経痛、少量月経、月経不順にも。筋肉や関節のケア、関節炎、テニスひじ、筋肉の痙攣、肩こり、腰痛、坐骨神経痛などにも。
神経性の痙攣、胃痛、せん痛、胃酸過多、便秘、下痢、消化不良、嘔吐、肝臓の不調、腸内ガス(鼓腸)、喘息の予防、頭痛、月経痛、肩こり、関節炎、腰痛、リウマチ、坐骨神経痛、筋肉の拘縮・こわばり・痛み

*パチュリー

ノート:ベース   ファクター:1~2
(心に)
気持ちを穏やかにしてゆっくりと過ごす時間の大切さを思い出させてくれる。過労やストレスからの免疫力の低下に。考えすぎる傾向にある人に、過剰な頭の働きを鎮めて体とのつながりを保ち、精神と肉体のバランスをとる。ストレスからの過食傾向にあるとき、食欲を調整する。
うつ状態、不安、緊張、ストレス、インポテンツ、不感症、催淫作用、性的な問題、倦怠感、慢性疲労、過食
(体に)
静脈やリンパの流れを促し、体液の滞留を改善する。血液の循環が悪く、むくみがちで冷え性、静脈瘤や痔になりやすい人に使うとよい。更年期や月経前の不快な精神的、肉体的症状に使われる例もある。その他、軽い解熱、消化促進に。皮膚を再生させ、新陳代謝を促す作用がある。たるんだ皮膚のひきしめ、老化肌、あかぎれ、硬く荒れた肌、傷や傷あとのケア、ニキビ、脂っぽい頭皮とふけ対策に用いるとよい。解毒するので虫刺されにも。
むくみ、静脈瘤、痔、足の疲れ、腰痛、坐骨神経痛、冷え性、PMS(月経前緊張症)、更年期、脂漏性湿疹、にきび、かゆみ、あかぎれ、手荒れ、アレルギー性の皮膚炎、虫刺され

パルマローザ

ノート:トップ~ミドル   ファクター:4
(心に)
過度に興奮したときは気持ちを落ち着かせて精神を調整する。高揚感をもたらす香りでもあり、心配事やストレス、落ち込んだ気持ち、不安感、孤独感、心細さを感じているようなときは、いたわり慰めながら、うつ状態を開放し、元気付けてくれる。出来事に柔軟に適応し、穏やかな気持ちで過ごす助けになる。
神経過敏、うつ状態、興奮、不安、心配、動悸、落ち着きのなさ、不眠、イライラ
(体に)
免疫系を刺激、強壮する。病後の回復期や疲れがたまったときに。抗炎症作用と鎮痛作用で、膣炎、膀胱炎、尿道炎など泌尿器系の症状や気管支炎など呼吸器系の症状にも用いられる。消化不良のときには、腹部に塗布すると良い。子宮収縮を促進する作用があり、出産準備や出産時に用いられることもある。スキンケアによく利用される。皮膚細胞を活性化して、肌のハリやつや、潤いや弾力を回復して若返らせる効果がある。新しい細胞の再生を助ける。収れん作用や抗真菌、抗菌作用があるのでおできや湿疹、真菌症を含むオイリーな肌、乾燥肌、敏感肌までどのタイプも使用できるが、特に老化肌、掻痒感のある肌に良い。じくじくと体液が浸出する傷や湿疹、水虫、爪白癬、ニキビのほか、脱毛、ふけなど頭皮のケアにも用いられる。
中耳炎、副鼻腔炎、気管支炎、咽頭炎、膀胱炎、カンジだ性膣炎、免疫低下、腰痛、リウマチ、神経痛、出産、皮膚炎、かゆみ、じんましん、湿疹、すべての肌タイプのケア、しわの予防、皮膚真菌症、ひびわれ、発汗

ヒノキ

(木部)ノート:ベース       ファクター:1
(葉部)ノート:トップ~ミドル   ファクター:3
(心に)
神経を強壮させる作用と鎮静させる作用をもつ芳香成分を含み、心を安定させるが落ち着きさせすぎないのも特徴。中心にエネルギーを通し、冷静さを失うことなく、心身の環境を整えてベースを引き上げ安定させる。静かに活動のスイッチが入るので、あとからゆっくりとやる気が出てくる。ヒノキとエステル類の多い精油をブレンドすると、自律神経系の調整作用や抗痙攣作用、鎮静作用がより強化される。催眠作用や神経を強壮し、ストレスから保護する作用を持つ。
うつ状態、無気力、興奮、精神疲労、免疫低下、欲求不満
(体に)
体を外から温め、肺など呼吸器系を整える。静脈のうっ血やリンパのうっ滞を流す効果があり、冷え性やむくみ、下肢のだるさなどに役立つ。ヒノキの木部、葉の精油にはアレルギー性鼻炎、気管支喘息などの要因となるダニを予防する作用もあるので、掃除などに用いると良い。育毛効果、抗菌作用、皮膚細胞活性作用があるので、少量を頭皮や顔のローションに配合されることがある。抜け毛やふけを予防し、脂っぽい皮膚を収れんする作用が期待できる。ヒノキの木部、葉の精油はともに、ペットのケージの掃除やトイレのニオイの消臭に使うこともある。
肉体疲労、むくみ、足のだるさ、アレルギー性鼻炎、脱毛、育毛、老化肌、ニキビ、ペットケア

プチグレン

ノート:ミドル   ファクター:2~3   ♪子供にもお勧め
(心に)
プレッシャーや心配で押しつぶされそうなとき、乗り越える心の強さを与えてくれる。心理的に動揺し、自身の存在が揺らいだとき、「軽さ」と「気軽さ」を思い出させる。責任や重荷を抱えやすく、長く心身ともに疲れてしまった人に。中枢神経を抑制する作用が強い。
興奮、不安、心配、緊張、うつ状態、怒り、同様、精神的疲労、不眠、自律神経のアンバランス
(体に)
ストレスからくる消化不良、けいれん性の胃痛、せん痛を伴う下痢、便秘、動悸、不整脈、コレステロール過多などに。朝と夜、時間を選ばず使えるオイル。月経痛の緩和やしゃっくりにも効果的。会陰部を柔軟にするので出産準備に用いられることもある。けいれんを伴う咳を鎮める。風邪のときユーカリやラベンサラ、サイプレスとブレンドすると良い。免疫力を高めるので病後の回復にも役立つ。アレルギー性の咳や喘息の予防には、自律神経系調整、免疫強化、ストレスを緩和する精油を取り入れることがポイント。皮脂分泌が過剰な肌や頭皮を清浄にする。脂っぽいふけに。キャロットシード、ネロリ、ローズ、ローズヒップ油とブレンドすると、老化によるしみを予防する。皮膚の組織を再生し、ニキビや傷の治りを早め、傷跡も残りにくい。
動悸、不整脈、高血圧、血栓症、消化不良、せん痛、胃痛、胃炎、嘔吐、しゃっくり、月経痛、マタニティーケア、気管支炎、けいれん性の咳・喘息の予防、耳鳴り、筋肉のけいれん、アレルギー性鼻炎、免疫低下、過度の発汗、傷、デオドラント、ヘアケア、スキンケア、ニキビ、脂性肌、老化肌

*ブラックペッパー

ノート:ミドル   ファクター:1~2
(心に)
セクシャリティの問題が肉体疲労から来ている場合、体の活力を高めるためにブラックペッパーやジンジャーなどと、リラックスさせ自己イメージを高めるイランイラン、ジャスミン、ネロリ、ローズ、サンダルウッドなどをブレンドすることがある。鋭敏な感受性を取り戻して、記憶力や集中力を増す力があるので、物事に無関心、無感動になっているときに効果的。特に柑橘系とのブレンドがおすすめ。怒りなどの感情を抑圧せずにうまく発散したいときにも使ってみるとよい。
怒り、性的な問題、インポテンツ、無気力、うつ状態、精神疲労、記憶・集中力の低下、冷淡、無感動、鈍感
(体に)
忙しくゆっくり食事ができないときやストレスなどで消化不良や便秘、腸内ガスがたまるなどの症状が気になるときに。消化器系全体をおだやかに刺激し、胃腸の蠕動(ぜんどう)運動を活性化して消化液の分泌を促す。食欲がないときに、食欲を増す作用もある。抹消の血流を増やし局部的に温めるので、冷え性、腰痛や肩こり、坐骨神経痛などによい。足の指先から甲、足首、仙骨周辺、腹部、肩甲骨周辺、鼻骨の上などポイントを絞って塗布するとよい。咽頭炎や痰、解熱にも用いられる。ブラックペッパー、グレープフルーツ、フェンネルなどのブレンドが交感神経を活性化し、脂肪の燃焼や代謝をアップさせる効果があるといわれている。
消化不良、便秘、腸内ガス(鼓腸)、歯痛、歯周病の予防、筋肉痛、リウマチ、腰痛、坐骨神経痛、肩こり、冷え性、ダイエット、発熱、デオドラント、ヘアケア、指先の手荒れ

フランキンセンス(乳香)

ノート:ベース   ファクター:3~4   ♪子供にもお勧め
(心に)
瞑想状態に導く。清め、癒し、悪霊やわざわいを払う力があり、人と神をむすぶものといわれ、使われた。現在でも分析不明な芳香成分が多く、精神的作用を期待して用いられる。チャクラを整える。急なパニックに良い。プチグレン、ラベンダー、ネロリ、マンダリン、ローズと合わせると抗不安、抗ストレス作用にすぐれたブレンドになる。未経験のものに対する恐怖にも役立つ。
イライラ、うつ状態、心の傷、過度の緊張、ショック、不安、パニック、強迫観念、固執、心身のアンバランス
(体に)
殺菌消毒、肺や鼻、のどの粘膜を鎮静し、過剰な粘液を排出する。気管支炎や風邪のときに。サイプレスとブレンドし、喘息の発作時に用いる。体が虚弱な人や過度に緊張し、体全体がこわばっているような人にもよい。カモミール・ローマン、ローズ、ミルラ、マジョラム、ジュニパー、ラベンサラなどと合わせて拡散し、呼吸を意識しながらストレッチや世がなどをゆっくりと行うと良い。呼吸も深くなり、ゆったりとした平和な気持ちがもたらされ、同時に気持ちもゆるみ、免疫力も刺激される。乾燥肌や老化肌、あかぎれなどによい。肌をうるおし、やわらかくする。瘢痕の形成を早め、傷の回復をはやめる作用があり、傷ついた皮膚を若返らせ再生させる。キャロットシード、ローズ、ネロリ、ラベンダーなどとのブレンドは、皮膚のアンチエイジングに特にお勧め。
免疫力低下、喘息の発作、カタル症状、気管支炎、風邪、傷、手荒れ、老化肌、皮膚真菌症、乾燥肌、しわ、たるみ

*べチバー

ノート:ベース    ファクター:1
(心に)
気持ちがぴりぴりして、感情の起伏が激しく、過度な攻撃性があるときなど、心の中の熱を冷まし、高ぶった感情を鎮静して精神を安定させる。ストレス性のめまいや不眠、軽いうつ状態、精神疲労などによい。軽い催淫作用も。体内のエネルギーの流れを清浄に戻し、グらウンディん具を助ける。自分を見失いがちで不安定になっているときや、何かに依存しているとき、精神的な活動過多のときに。離婚、死別など人生における大きなショックを感じているときに。夜、好きな精油にべチバー1滴を加えたアロマバスがおすすめ。
興奮、神経過敏、うつ状態、不眠、PMS(月経前症候群)、ストレス性の症状、精神的消耗、不安、不眠、依存
(体に)
ストレスや過労が多く、本来備わった免疫力が低下してしまったときによい。また、胃腸の働きや吸収する力を高めるので、体重の減少、貧血、消化不良のため、食事がなかなか栄養になりにくいときにも良い。軽いホルモン作用もあるといわれており、月経周期を整えたいときや更年期に用いる。関節や筋肉、結合組織を強壮する作用と穏やかな血行促進作用があり、リウマチなどにも用いる。べチバー少量と他の精油を組み合わせ、ニキビや脂性肌、炎症がある肌、肌荒れ、老化肌に。ネロリや柑橘系とブレンドし、ストレス性の脱毛に使用された例もある。心と肌の両方を鎮静する。
消化不良、神経性胃炎、関節炎、筋肉痛、リウマチ、疲労、防虫、免疫低下、ニキビ、はり・つやを失った肌、頭皮ケア、炎症、かゆみ、スキンケア

*ペパーミント

ノート:トップ   ファクター:1
(心に)
元気づけ、疲労回復、活力を蘇らせる。頭をすっきりさせ、集中力を高める。鬱、緊張緩和、精神疲労、神経消耗、不感症、インポテンツ。過去のしがらみを断つ。チャレンジを応援する。
(体に)
からだ全体の新陳代謝を促進、心臓、循環器系の強壮、虚弱体質、動悸、神経障害、筋肉痛、頭痛、消化器系の強壮、食欲不振、消化不良、嘔吐、鼓腸、便秘、下痢、胃の筋肉緩和、しゃっくり、吐き気、乗り物酔い、尿の停滞、腎臓結石、母乳の出を抑制、乳房を硬くする。
生殖器系の強壮、呼吸器系疾患、空気清浄、殺菌、月経過多症の抑制、口臭除去(マウスウォッシュ)、歯茎のただれ、かゆみ、かさぶた

ベルガモット

ノート:トップ   ファクター:4~5
(心に)
元気づけ、落ち着かせ、幸せな気分にする。前向きにする、神経系の沈静、不安、落胆、否定的な考えを減らす、精神的リフレッシュ、体力回復、自信回復、月経前緊張、イライラを沈める。ストレス性疾患の緩和、批判的、厳しい考えをやめて、穏やかな心にする。深い悲しみのために閉じた胸のチャクラを癒す。喜びやヒーリングエネルギーをまわりの人に送る手助け。のどとハートのチャクラを活性化
(体に)
緊張性の頭痛、せん痛、痛みを伴う鼓腸、消化器系疾患の緩和、便秘、下痢、消化促進、胃腸炎、高熱、のどの腫れ、痛み、口内炎、口臭、子宮の強壮、泌尿管系の感染症や炎症、肥満や拒食などの食欲調整、胆石、呼吸困難、扁桃炎、気管支炎、肺結核などの呼吸器系感染症、口辺ヘルペス、脂性肌、湿疹、にきび、乾燥、疥癬(かいせん)、傷(膀胱炎や生殖器感染症などは沐浴で)

ベンゾイン(安息香)

ノート:ベース   ファクター:1~2
(心に)
焼き菓子のような甘い香りはふんわりしたぬくもりのある感覚をもたらす。一人で静かに過ごしたいときにシダーウッド・アトラス、マンダリン、ラベンダーなどとブレンドして芳香浴や入浴などで用いるとよい。
緊張、ストレス、頭痛、無自覚のイライラ、疲労
(体に)
鎮静作用があり、抗菌作用や抗ウイルス作用、リラックスすることで血液循環を促し、血圧を下げる効果がある。去痰作用があり、蒸気を吸入すると、肺や気管支など呼吸器の粘膜を鎮静し、過剰な粘液や痰を排出しやすくする。風邪のときにユーカリやラベンダー、ティーツリーなどと、ごく少量のベンゾインをブレンドして用いると良い。瘢痕形成作用や傷を癒す作用があり、傷ついた肌や乾燥肌、老化肌に最適な精油。かかとのひびわれや、手荒れに。市販の無香料クリームやみつろう、シアバター、キャリアオイルなどを基材にしたクリームに、1~2滴まぜると使いやすい。カモミール、ゼラニウム、ラベンダー、ティーツリー、ネロリ、イランイランなどとブレンドされることが多い。傷跡を目立たせないようにしたいときは、ローズ、ローズマリー、ローズウッド、ラベンダー、ゼラニウムなどとブレンドすると良い。
膀胱炎、風邪、気管支炎、咳、声枯れ、あかぎれ、傷、しもやけ、ひびわれ、乾燥肌、皮膚炎、かゆみ、ニキビ、傷跡、ケロイド

マジョラム

ノート:ミドル   ファクター:3~4
(心に)
副交感神経の働きを優位にして、自律神経系のバランスをとる作用がある。呼吸、消化、睡眠、食欲、性欲の不調などさまざまな分野の症状の緩和に。パニック、緊張、うつ状態、不安、胃の不調、食欲不振などによい。興奮や神経過敏で眠れないとき、イランイラン、ラベンダー、ネロリ、オレンジなどと一緒にほんのり香らせるとよい。
興奮、激情、恐怖、不安、パニック、うつ状態、精神疲労、不眠、自律神経のアンバランス
(体に)
自律神経のバランスを整えて、血液循環、体温調整、血圧、心拍などを調整する。たとえばマジョラムをローズマリーやクラリセージ、ラベンダーとブレンドすると高血圧や動悸、冷えやむくみに大変役立つ。神経性の胃痛やせん痛、便秘には、ローズ、カモミール・ローマン、バジル、柑橘系などと用いる。呼吸が浅く、息苦しいと感じるときにラベンダー、フランキンセンス、オレンジなどと合わせて香りを吸入すると良い。炎症や痛みを抑え、筋肉のこりやけいれんを鎮める。けいれん性の咳や月経痛、肩こり、腰痛、神経痛のときに。局所を暖め、発痛物質の排出を助けるブラックペッパー、ジンジャーなどスパイス系の精油やジュニパー、オウシュウアカマツ、ローズマリーなどとブレンドして用いるとより効果的に痛みが緩和される例が多い。抗真菌作用、抗菌作用があるので、同じ成分をもつ他の精油とブレンドしてニキビや水虫のケアに用いられる。
月経不順、月経痛、更年期、高血圧、冷え性、むくみ、動悸、頭痛、慢性疲労、胃痛、吐き気、乗り物酔い、腱鞘炎、関節炎、筋肉のけいれん・痛み、リウマチ、テニスひじ、足の疲れ、神経痛、肩こり、腰痛、皮膚真菌症、ニキビ、脂性肌

マートル

ノート:トップ   ファクター:3   ♪子供にもお勧め
(心に)
周りに天使がたくさんいるようなイメージで、軽く楽しげな明るく弾んだ気持ちにさせてくれる。自分の中の美しさや明朗な弾んだ心に気付かせる。軽やかな一歩を踏み出して、好きなことを楽しめるように助けてくれる。穏やかな鎮静作用をもち、心のバランスをとる。
不眠、心身症、無気力、怒り、不安、嫉妬、物欲がありすぎるとき
(体に)
鼻や咽頭、気管支、肺など呼吸器の感染症に大変役立ち、痰や過剰な粘液をさらさらにする効果がある。特に慢性の気管支炎のとき、サイプレスとブレンドすると空咳やのどの痛みに良い。抗菌、抗ウイルス作用があり、免疫を刺激し、体に備わっている治癒力を高める。感染症を繰り返す人に良い。肝臓や甲状腺の機能を活性化するといわれている。皮膚を収れんして強壮し、しわやニキビの予防や老化し始めた肌を活性化し、炎症を鎮める。ラベンダー、ゼラニウム、ネロリ、ローズなど微墓効果のある精油とブレンドし用いると皮膚を鎮静し若返らせる。脂っぽい髪や頭皮、ふけ症の髪のケアに、マートルをメリッサ、ラベンダー、ローズマリー、シダーウッドなどとブレンドし、シャンプーにまぜて使用すると良い。
膀胱炎、消化不良、気管支炎、咽頭炎、風邪、インフルエンザ、慢性の咳、アレルギー性の喘息、副鼻腔炎、静脈瘤、中耳炎、免疫低下、老化肌、皮膚の炎症、しわ・ニキビの予防、毛穴の広がり、傷、乾癬、ヘアケア

マンダリン

ノート:トップ   ファクター:4    ♪子供にもお勧め
(心に)
交感神経を鎮静し、リラックス効果が高い。肩に力を入れてはりつめている人、気付かない間に疲れが溜まる人。自分に厳しく理想が高い傾向にある人。些細なことで過敏になり、疲労困憊してしまうとき。満たされた気持ちになり、精神的安定をもたらす。薄めた香りは、ペットにも好かれる。プチグレンとブレンドすると相乗効果がある。芳香浴することで、神経性の喘息の発作に。脳の下垂体の安定を図り、内分泌系の不調に用いられる臨床例がある。
不眠、興奮、緊張、心配、考えすぎ、不安、恐怖、うつ状態、怒り、攻撃性、自律神経のアンバランス、動揺、ストレス
(体に)
ストレス性の胃炎や胃潰瘍、下痢と便秘をくり返す、消化不良、吐き気、空気を飲み込みすぎて腹部にガスが溜まったときに。小さな子供の腹痛には、マンダリン、カモミール・ローマン、ラベンダーなどとのブレンドが役に立つ。皮膚軟化作用があり、肌を滑らかに整える。少量を顔用オイルやローションに使うと良い。妊娠や急激な体重の増加の際、皮膚に白っぽい筋が入るストレッチマーク(伸展線や妊娠線)の予防に役立ち、皮膚組織を強める目的でラベンダー、ネロリなどとブレンドする。脱毛の予防、ふけや脂っぽい頭皮のケアにも使われる。香りが良く、消臭・デオドラント作用にすぐれている。高齢者の体臭予防や中高生向けのコロンに加えると人気が高い。
便秘、下痢、消化不良、腸内ガス(鼓腸)、食欲不振、せん痛、月経痛、胃痛、しゃっくり、喘息の予防、高血圧、皮膚の老化防止、ニキビ、ヘアケア、脱毛、消臭、デオドラント、妊娠線予防、マタニティケア

ミルラ(没薬)

ノート:ベース   ファクター:1~2
(心に)
古代では貴重な香料。病から人々を救う、医者の象徴だった樹木。心に静けさと平和をもたらし夢や希望を現実にしていく助けになる。
うつ状態、固執、強迫観念、パニック、恐怖、極度の不安、孤独感、悲しみ、不眠、拒食症、性的な問題
(体に)
口内炎や歯肉炎の予防にクローブ、ペパーミント、カモミール・ローマン、ティーツリー、レモンなどとブレンドし、歯磨き粉やマウスウォッシュで使用される。消化器系を刺激したいとき、時計回りにソフトな圧で腹部をマッサージする。白血球を活性化し、気道や肺の消毒剤にもなるので気管支炎や風邪のときにユーカリやティーツリーとブレンドして用いると良い。甲状腺を刺激し、働きを調整すると考えられている。ミイラ作りに使用されたほど、殺菌消毒作用にすぐれている。じくじくした浸出液が出ているような傷や治りがおそい傷に。かゆみや炎症を緩和する成分が多いので、炎症がある皮膚にも用いられる。かかとの乾燥やあかぎれ、授乳時の乳頭のひび割れにラベンダー、ゼラニウム、ロックローズなどとブレンドする。
甲状腺機能の不調、下痢、消化器の不調、歯肉炎、口内炎、咽頭炎、気管支炎、風邪、皮膚の潰瘍、あかぎれ、水虫、手荒れ、ひび割れ、湿疹、乾癬、かゆみ、ニキビ、傷、裂肛(痔)

*メリッサ

ノート:ミドル   ファクター:1
(心に)
内面を元気づけ活性化してくれる香り。精神を落ち着かせて感情のバランスをとり、気持ちをおさめる。うつや躁の状態、無念がしめつけられるように苦しくてたまらない感じ、打ちひしがれた気持ち、ストレス、神経過敏、神経衰弱に。他にも狭心症の予防、高血圧、動悸、パニック、過呼吸、めまい、頭痛、不眠によい。肉体的にも精神的にも疲れて些細なことでイライラしてしまうとき、優しい気持ちを取り戻させてくれる。
動揺、精神疲労、うつ・躁状態、感情の抑圧、悲嘆、興奮、怒り、欲求不満、緊張、ヒステリー、無気力、更年期、不眠
(体に)
胆汁を分泌して消化を高める。ストレス性の消化不良、吐き気などの症状に良い。ローズマリー、マジョラム、ラベンダーとのブレンドはお勧め。メリッサティーは、胃痛、月経痛などからだの痛みの軽減に役立つ。脂っぽい髪のケアに、ラベンダー、シダーウッド・アトラスとブレンドし、シャンプーにまぜて使用する。皮膚のかゆみの軽減に、メリッサ芳香蒸留水にローズ、ティーツリー、カモミール・ローマン、ラベンダーなどをブレンドして用いる臨床例がある。入浴や芳香浴に用いてリラックさせ、アレルギー対策に。帯状疱疹にも。
消化不良、吐き気、肝臓の不調、胆のうの結石、胃痙攣、せん痛、月経痛、肩こり、腰痛、花粉症、頭痛、皮膚真菌症、帯状疱疹、無視さされ、じんましん、かゆみ、アレルギー性皮膚炎、日焼け後の皮膚、発汗、ヘアケア

*ヤロウ

ノート:ミドル~ベース   ファクター:1
(心に)
心に隠した過去の傷の痛みや怒りの感情を癒し、感情のブロックを取り除く。精神を保護し、人との境界線を明確にして、周囲からの影響を受けにくくする。環境や他者からの影響を受けやすく、消耗しやすい人に。不眠、精神の苦痛や消耗、ヒステリー、てんかん、鬱、心理面のバランスを保つ、神経性の頭痛、精神的な疲労からの回復、気持ちを引き立てる。
怒りやくやしさの解放、欲求不満、イライラ、深い悲しみ、不満、神経過敏
(体に)
女性の生殖器系の働きを整え、月経不順によく更年期の不調をやわらげる。卵巣炎、子宮筋腫、骨髄に直接作用し、血液の更新を刺激促進する。からだ全体の強壮、脈管系への強壮、静脈瘤、痔、循環器系の不調の緩和、ホルモンのバランスをとる。
神経痛、関節炎、リウマチ、腰痛、坐骨神経痛、冷え性、月経不順、月経痛、肝臓の不調、低血圧、腹痛、ニキビ、かゆみ、手あれ、アレルギー性の皮膚炎、傷

*ユーカリ・グロブルス

ノート:トップ   ファクター:1
(心に)
周囲との関係性や環境の中で閉塞感や圧迫感を感じ、否定的な気持ちでがんじがらめになっているとき、精神的に煮詰まってしまったとき、それを開放、一掃して、筋の通った考え方や積極的で意欲的な気持ちを取り戻す助けとなる。勉強や仕事中に用いると、頭の働きを明晰にする。神経系の強壮、刺激。神経の疲労、頭をすっきりさせる作用、肩こり、精神の活性化、空気清浄、喧嘩、言い争いなどがおきた場所のネガティブなエネルギーを浄化する。
閉塞感、否定的な気持ち、無力感、古い考え方への固執、うつ状態、記憶・集中力の低下
(体に)
去痰、うっ血除去、粘液のうっ滞を除去する作用があり、呼吸機能を高める。咳や痰、過剰な粘液で苦しいときに。気管支炎や肺など。風邪やインフルエンザの初期に使うと、回復が早まる。鎮痛、抗けいれん作用は、クリームなどにまぜて使うと、リウマチ、神経痛、肩こり打撲にも用いられる。ハエ、ダニやのみなどの駆虫にも。ふけの予防、育毛効果。
抗ウイルス作用、抗カタル、気管支炎、インフルエンザ、風邪、咳、副鼻腔炎、咽頭炎、耳炎、花粉アレルギー、感染症、発熱、体温を下げる作用、扁桃痛、胆石、胃腸のけいれん、膀胱炎、腎炎、淋病、糖尿病、出血、リウマチ、筋肉痛、肩こり、神経痛、打撲、免疫の低下、駆虫、防虫、ニキビ、脂性肌、ヘアケア、育毛、ふけの予防

*ユーカリ・シトリオドラ

ノート:トップ   ファクター:1
(心に)
感情のアンバランスや落ち込み、やる気のなさ、緩慢な感じのとき、活力を与えてくれる。
情緒不安定、集中力ややる気の低下、精神疲労、孤独な気持ち
(体に)
皮膚や筋肉、関節、内臓や尿路、生殖器の炎症や副鼻腔炎に。腰痛、肩こり、坐骨神経痛にはプチグレンやローズマリー、ラベンダー、マジョラムなどと組み合わせる。筋肉の裂傷や炎症、打撲の応急手当には、ヘリクリサム、フランキンセンス、白樺などとブレンドする。尿路感染症にも使われるほか、すい臓機能を調整するとして、糖尿病の予防にも。血圧を下げ、セリュライトや肥満対策への効果も期待できる。蚊やダニ避けに。虫刺され後のケアや、治りにくい水虫にも使用できるほか、デオドラント作用があるので、汗が多い季節にごく少量スプレーに入れて用いると良い。
筋肉の裂傷、テニスひじ、筋肉の炎症、腰痛、肩こり、筋肉痛、関節炎、捻挫、静脈・リンパのうっ滞、むくみ、歯肉炎、大腸炎、痔、膀胱炎、膣炎、ダイエット、糖尿病の予防、卵巣のうっ血、副鼻腔炎、中耳炎、高血圧、ペットケア、虫刺され、水虫、皮膚真菌症、水ぼうそう、皮膚のかゆみ

ユーカリ・ラジアータ

ノート:トップ   ファクター:2   ♪子供にもお勧め
(心に)
心に余裕を取り戻し、「一息つく」ことを助ける香り。ユーカリ・グロブルスよりも、穏やかに心と体を強壮し、浄化する。湿っぽい気持ちや滞った感情から開放して、自由になり、新しいステージへ踏み出す勇気が沸く。心のキャパシティーを広げる。固定観念、主義、習慣などにこだわり、自分で自分の可能性や気持ちを閉じ込めてしまう傾向があるときにも良い。
閉塞感、否定的な気持ち、無力感、古い考え方の固執、うつ状態、記憶・集中力の低下
(体に)
鼻や咽頭の不調に。居短、うっ血除去作用があり、粘液過多、炎症を和らげる。他の強力な精油とブレンドするとより効果的。部屋に拡散させると感染予防になる。鼻やのどに来る風邪やインフルエンザの予防や治療の補助として使われる。らベンサラやローズマリー・シネオールとブレンドして、のど、胸、鼻周辺にすりこむとよい。ハエ、ダニやノミなどの駆虫にも役立つ。グロブルス種よりも作用がやさしいので、ユーカリ・グロブルスや使用できない小さな子供や高齢者、動物にも使用可能。オイリーな肌のケアや炎症、膿をもつようなニキビのケアに用いられる。グロブルスだと刺激が強いと感じるときに。少量を他の精油とブレンドすると、肌に良い。
花粉症、咽頭炎、副鼻腔炎、耳炎、耳痛、喘息、咳、発熱、風邪、インフルエンザ、膀胱炎、おりもの、膣炎、免疫の低下、ペットケア、ニキビ、脂性肌、ヘアケア

ユズ

ノート:トップ   ファクター:4
(心に)
ストレス性の心身の不調、頭痛、胃痛のトラブルに役立つ。
うつ状態、不安、緊張、ストレス、疲労、不眠
(体に)
胃腸を強壮、消化を促す。みぞおち周辺、下腹部に塗布して時計回りにマッサージする。膨満感(鼓腸)、便秘などに。体を温める効果。ユズ、ジンジャー、オウシュウアカマツ、ラベンダーなどで血液循環を促し、免疫系を強化させる。冷え性、肩こり、五十肩、神経痛、腰痛、妊娠中のマイナートラブルなどの症状の緩和に役立つ。妊娠中以外のかたは、ローズマリー、ラベンダー、ジンジャー、カルダモンとブレンドするとより温まる。毛根を刺激、頭皮を柔らかくし、ふけを予防する効果がある。ニキビや毛穴の広がりが気になるとき、収れん作用のあるほかの精油とブレンドし、スキンケアオイルやローションにごく少量足すと良い。クリームやハンドソープに混ぜておくと、香りも万人に好まれる上、血流促進や殺菌消毒効果と手荒れやささくれ、傷を治す作用も期待できる。
消化不良、食欲不振、むくみ、足の疲れ、肩こり、関節痛、リウマチ、腰痛、冷え性、坐骨神経痛、マタニティケア、育毛、肌荒れ、傷、しもやけ、あかぎれ、脂性肌

参考文献
  ・Dr.啓子のヒーリングブック
  ・アロマテラピーの教科書

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