62.神との対話【解説】P124~125 人生が上向く方法⑧「感謝せずにはいられない」

神との対話【解説】P124~125 人生が上向く方法⑧「感謝せずにはいられない」

前回から、神さまは人生が上向く方法について、具体的に述べていらっしゃいます。

まず最初に言われたのは、「人生は創造であって、発見ではない」という智恵でした。
私たちは創造しながら生きています。
それを前提とすると、「何を得て、どのように生きていきたいか」と、自分の進む道を具体的に選んでいくことがとても重要だと分かります。

逆に、心配や不安によるマイナスイメージを描くことが、どれほど自分にとって危険なことかも分かります。
かと言ってリスクを考えてはいけないということではなく、うまくいかなかったり失敗したりした場合には〇〇をすれば安全だろうという別の選択肢を考えておくこと…リスクヘッジを図っておくことは良いことです。
そうすることで安心を得られ、不安や心配から離れられるからです。

心配や不安にさいなまれる場合の最適な対処の仕方は一人ひとり…また場合によって異なりますが、可能なだけそこ(心配や不安)から離れるようにすることをお勧めします。

私の場合は、不安をあおるようなニュースが圧倒的に多いので、まずはテレビを見ないようにしています。
それでも不安になる場合は、この不安は感謝のために存在していると思うことにします。
もちろん、不安感の原因は過去のトラウマや間違った信念が私の中にあることを表していますが、
でもそこに焦点を当て続ける必要はないですし、すべての不安を排除しなければならないこともありません。

不安を受け入れて、不安は感謝のためにあると決めつけることでポジティブに変換させるだけです。

こうして意識的に、悪いイメージを頭の中で描いたり定着させないようにしています。

また、「悲しみ」がテーマの歌を聴くことはほぼありません。
悲しみや不安はなぜか人々の興味を引き付けますが、できるだけおもしろくて明るさや楽しさを感じられる方を選ぶようにしています。

それは私の人生が、いつも明るく楽しく幸せでありますようにという願いからでもあります。
そうやって、毎日、常に、自分の人生を創造しています。

次に神さまは、「どうして『人生は創造』なのか、どんなふうに創造しているのか」を、箇条書きにしてまとめてくれました。

前回は、①から③まででした。復習すると以下の通りです。

①わたしは神の姿をかたどり、神に似せて、あなたがたを創造した。

②神は創造者だ。

③あなたがたは三つが一体になった存在だ。
その三つをどう呼んでもいい。
父と子と聖霊でもいいし、精神と身体と霊でもいいし、超意識と意識と無意識でもいい。

神との対話1 P124

今日は、④番から解説していきます。

④創造とはその三つの部分から生ずるプロセスである。
言い換えれば、あなたがたの創造には三つの段階がある。
創造の道具は思考、言葉、行為だ。

私たちは「思考」「言葉」「行為」によって創造しています。
つまり、自分で人生を創っていっています。
自分に起きることはどんなことなのか、周囲にいる人はどんな人なのか、仕事は自分にとってどのようなものなのか、生活とは・・・すべて、自分が創っていると、知っておくと良いです。
もちろん、集合意識に巻き込まれる場合もありますが、それでもやはり魂の同意がなければ巻き込まれることはないそうです。

そして自分に起きることをどのように創っているかというと、「思考、言葉、行為」を通して…それらを道具にして創っているのだそうです。

思考とは、考えていることや信じていることや望みや希望などを指し、
言葉とは、日常的な会話だけでなく口にする祈りや願いごと、また書き出した文章などを指し、
行為とは、具体的にどのように行動しているかを指します。

それらを道具にして、私たちは自分の人生を創っていると、神さまが言われました。

⑤すべての創造は思考から始まる(「父から生じる」)。
すべての創造はつぎに言葉になる(「求めなさい、そうすれば与えられるだろう。話しなさい、そうすれば成就するだろう」)
すべての創造は行為によって成就される(「言葉はひととなって、わたしたちの間に住まわれた」)

(「」)内は、聖書のなかにある文言だったと記憶しています。
神さまは、ニールさんが敬虔なクリスチャンであり、聖書を熟知していることを知っているので、わざわざ聖書の文言を引用していらっしゃるのでしょう。
その方がニールさんにとって、理解しやすく真実味が増すはずです。

お話を戻します。
個人の考えていることや望み、信じていることからその人の”創造”はスタートして、次に言葉となり、そして行動することで”創造”が成就されると、神さまは言われました。

このことは、私たちが意識的に「良いものごと」「望んでいること」を選んで行えば、当然、良い方向に進み、良いものを手にする…創り出すことができることを示しています。

⑥あなたがたが考えるだけで言葉に出さなくても、ひとつの段階での創造だ。
考えて言葉にすれば、もうひとつの段階での創造になる。
あなたが考え、語り、行動すると、具体的な現実になる。

⑦ほんとうは信じていないことを考えたり、語ったり、行動したりすることはできない。
だから、創造のプロセスには信念、つまり知るということが含まれる。
絶対的信頼だ。
願うだけでなく、確実にそうなると知っていなければならない(「あなたは信仰によって癒される」)。
したがって、創造行為には、つねに知識が含まれる。
何かを身体で理解し、まるごと革新する、「完全に受容する」ということだ。

このように言われると、自分の行動や口にする言葉だけでなく、考えることや思うことにも責任を感じます。

そしてある望みが生まれたとき、それが叶う(創造できる)ことを知っていれば、
自分が信じたい状態や状況を「知っている」という領域にまで昇華させて、創造することができます。
”知っている”という感覚は、すでに「信じている」というレベルを超えて、確実に”そこにある”という感覚です。

私たちは自分の幸せ、健康、豊かさ、自由を、欲しいだけ…信じている分だけ得ることができると、神さまは言われました。

⑧そこまでわかっていれば、強い感謝の気持ちが生まれる。
感謝せずにはいられない。
それがたぶん、創造の最大の鍵だ。
創造が具体化する前に、創造に感謝することだ。
願いは当然かなえられると信じることだ。
そう信じてもいいどころか、信じたほうがいいのだ。
それこそが悟りの確実なしるしだ。
すべての〈マスター〉はあらかじめ、ことが成就すると知っていた。

確かに、望みが叶えられることを知っており、そのイメージをふくらませると心が喜びでいっぱいになります。
そしてそのような自分になれることに、深く感謝するようになるでしょう。
現代、感謝の気持ちがあればあるほど、願いが叶いやすくなることは一般的にも知られるようになりました。
神との対話でも、その根拠がはっきりとここに書かれてあります。

「ありがとう」と言わずにはいられない…そのような気持ちで感謝します。
私たちは、自分の望むものごとを、自分が信じた分だけ手にすることができるからです。

私たちはこうして、人生を上向きにすることができます。
信じていること(信念)を”望ましいもの”に変化させ、それを口にして行動していくことで、創造できます。

その原理をここで、神さまが教えてくださいました。

次回は、こうして私たちが何かを創造した後のことを神さまがお話されています。

経験した人もいらっしゃるかと思いますが、望みや願いが実際に叶っても喜ばしい気持ちが過ぎ去った後に起きた思いがけないことにがっかりしたり、疲れてしまったりすることがあります。
もちろん、そうでない場合もあります。

願いごと(創造しようと思ったこと)がまだ叶っていないときや叶った後の姿勢も、大切です。
私たちは何かを創造した後、再び望みが生まれてそれを創造する…ということを繰り返して成長しつつ、神(栄光)へと戻っていく存在だからです。

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