神との対話【解説】P126~127 人生が上向く方法⑩「宇宙への号令」
人生が上向く方法として、前回までにすべての項目が明らかになりました。
改めて、10の項目をこちらに挙げます。
①神は神の姿をかたどり、神に似せて、私たち人間を創造した。
②神は創造者だ。(だから人間も創造者だ)
③人間は三位一体の存在だ。たとえば精神と身体と霊と考えても良い。
④創造も、三位一体で生じる。「思考」と「言葉」と「行動」により、すべては創造される。
⑤創造は思考から始まり、言葉となり、行動によって成就される。
⑥人間が考え、語り、行動すると、具体的な現実になる。
⑦創造のプロセスには「信念(知っていること)」が含まれる。
実際にはまだ見ぬ未来であったとしても、椅子がそこにあるように、絶対的信頼・完全な受容・身体的な理解・確信がある。
⑧⑦が解れば、自然と強い感謝の気持ちになる。感謝せずにはいられない。そして感謝は、創造の最大の鍵だ。すべてのマスターは、最初からことが成就することを知っていた。
⑨創造したものごとすべて…すべての周囲環境を祝福し、楽しみなさい。批判しないように努めなさい。なぜなら、すべては、あなたが自分で創造したものだからである。批判は、自分を批判していることと同じ。
⑩自分で創造した中で、楽しめず、祝福できないものがあったら、選びなおしなさい。
新たな考え、言葉、行動によって、新しい環境を創り直しなさい。
以上の10の項目は、すでに私たちが「やっている」ことだそうです。
しかしほとんどの人たちは自分が創造者であることを知らないため、世界を自分が創っていることを知りません。
だから他人のお陰(または他人のせい)、運が良かったお陰(環境のせい)、・・・と、自分の喜びや不快なことを外側に理由付けます。
そうしてまた、「〇〇のお陰(〇〇のせい)」の人生を創っていくことになるのです。
今、多くの人たちが目覚めつつあり、自分の創造者としての性質を自覚しつつある時代です。
これからどんどん、世界は良い方向に変わっていくことでしょう。
自分が人生を創っていることを前提として、”どんな自分になりたいのか、何をしたいのか、何が欲しいのかをよく考えなさい。”と、神さまがお話されました。
”それらがはっきりしたら、今度はほかのことは考えないで、ほかの可能性を想像しないことだ”と。
よく、夢や希望、願い事を書きだすことが勧められていますが、それは、自分の考えをはっきりさせて言語化(文章)にし、行動していくためにとても良いやり方であることが分かります。
”否定的な考え、悲観主義、疑い、不安を捨てたり拒否したりして、最初の「創造的な考え」…美しく楽しい未来を、しっかりつかんで放さないように、心を鍛えなさい。”
とのことでした。
人が不安になるのにも、悲観主義であるのにも、その人特有の根本的な原因があります。
そこに焦点を当てて深堀りし、原因をあぶり出して癒し、光を当てることも良いことです。
また、逆に、否定的な考えに焦点を当てないようにして、別のたくさんの希望や明るさを心に呼び込むことも良いことです。
どちらも間違ったことではありません。
どちらを自分が選ぶのかは、自分がその時「どうしたい」かを心に聞いてあげると良いでしょう。
今、自分の感覚を大切にする時代に入っています。
神さまは、「心を鍛えなさい」というアドバイスとともに、もう一つアドバイスをくださっています。
それは、「『これが私です』と宣言しなさい」ということです。
あなたの考えがはっきりした確かなものになったら、それを真実として語りなさい。
神との対話1 P236
はっきりと声に出しなさい。
創造の力を呼び出す偉大な号令を使いなさい。
「これがわたしである」という号令を。
ほかのひとに、「これがわたしである」と宣言しなさい。
「これがわたしである」というのは、宇宙で最も力強い宣言だ。
あなたが何を考え、語るにしても、「これがわたしである」という言葉をきっかけにものごとが動き、体験できるようになる。
「これが私です」という宣言は、マントラとも言い換えることができます。
マントラとは、日本語では「真言」と訳すことができ、いわゆる呪文です。
例えば「私は地球に奉仕する豊かな存在です。それが私です」と、唱えても良いでしょう。
他にも、「私は神であり愛と光と真実です。それが私です」や、「私はあらゆる生命の母です。それが私です」なども良いでしょう。
望みが叶った自分にぴったりの「私は〇〇です」を考えて、「それが私です」と締めくくり、マントラとしましょう。
自分を宣言して「それが私です」と締めくくると、宇宙に号令が響くのだそうです。
宇宙が動く仕組みはそれだけだ。
神との対話1 P126
ほかに道はない。
宇宙は「これがわたしである」という言葉に応える。
瓶から現れる魔法使いが指示に従うように。
ここまで聞いてきたニールさんは、「考え方を変えることは、神さまが言うほど簡単にできることではないだろう」と思いました。
そこで、否定的な考えを頭から追い出すことは「お昼までにエヴェレストに登りなさい」と言っているようなもののようだと、神さまに伝えました。
神さまの答えは以下の通りです。
自分の考えにたがをはめ、コントロールすることは、それほどむずかしくはない。
すべては鍛錬の問題だ。意志の問題だ。第一段階は、自分の考えを見張ること。
自分は何を考えているのだろうと考える習慣をつけることだ。
否定的なことを考えているのに気づいたら──高い思想を否定するようなことを考えていたら──考え直しなさい!
わたしの言葉どおりにしなさい。
ふさいだり、落ち込んだりしていると思ったら、そしてそんなことをしていても何もならないと思ったら、考え直しなさい。
~略~自分を訓練することは可能だ(いままでは、逆の訓練をしてきたではないか、そこを考えなさい!)
神との対話1 P127
確かに、自分の考え方を変えることは可能です。
私自身、この本(神との対話)に出会ってからどれほど自分の考え方を変えてきたか知れません。
けれども、神との対話に出会う前から、自分の人生は自分で創っているというヒントは、すでに現象として与えられていました。望んだことは叶えられるということを、証明する事実がありました。(きっと誰にもあるのだと思います)
まずは素敵な自分の望みを明らかにし、書き出して言語化しましょう。
それが現実になることに感謝を感じるほど、実感しましょう。「ありがとう」と自分や宇宙に伝えましょう。
「私は〇〇です。これが私です」というマントラを唱えましょう。
自分の考えをモニタリングして(見張って)、自分の心を良い状態にし、保つよう努めましょう。
その時、自分にほどこす何らかの癒しの手立てを考えても良いでしょう。(笑いやヨガやカウンセリングやヒーリングなどを取り入れるなど…)
たくさんの人たちが、人生を上向きにでき、幸福をたっぷりと感じられますように。
ここで第4章が終わりました。
次の章では神への道について、ニールさんが質問しています。
聖なる人として生きるには苦行が必要なのか、欲望を捨てて戒律(〇〇をしていはいけないという神が提示した規律)を守るべきなのか、決められたステップを踏むべきなのか、それともただ好きなようにするのが良いのか。
神さまの答えをお楽しみに。
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