87.神との対話【解説】P189~192 人間関係♡恋②「素晴らしい出会いの後」
前回、恋人や他の人間関係において、素晴らしい出会いを得るならば「目的意識をもって、同じ目的意識をもつ人と人間関係を結ぶこと」が大切だとお話がありました。
それが人間関係の「非常にすばらしい出発点」になるのだそうです。
私自身が思う人間関係の目的は何だろうかと、今一度考えてみました。
私が出会いに求めるものは(恋人に限らず友人や仲間たちと)、互いに好意(愛)を持ち、癒し、向上し、自尊心を育て、楽しみ、優しさを示し合うことで、安心な世界を広げていくことです。それが私が望む人間関係の目的だと思えました。
同じ目的を持つ出会いが、これからも数多くあることでしょう。
同じ目的で出会った私と関わる誰もが、安心して自由に羽ばたける世界を広げていきたいです。
そして今考えたこの「目的」もまた、時間と共に変化していくものだと理解しています。
あなたが思う人間関係の目的は何でしょうか。
時間をとって考えてみましょう。
そして、同じ目的をもつ人との素敵な出会いを引き寄せましょう。
今日の解説は、ここからです。
ニールさんは神様に、「わかりました。それで、人間関係の『非常にすばらしい出発点』はできました。そのあとは、どうすればいいんでしょうか?」と聞きました。
難題や困難を避けようとしてはいけない。難題や困難を歓迎しなさい。心から歓迎しなさい。神からの偉大な贈り物だと思いなさい。
神との対話1 P190
~略~
困難にぶつかったとき、パートナーを敵だの対立相手だのと考えないように努力しなさい。
どんなひとも、どんなことも敵だと思わないこと、それどころか問題だとも思わないことだ。
すべての問題をチャンスだととらえる力を養いなさい。
ここでチャンスというのは、「ほんとうの自分とは何かを決め、ほんとうの自分になる」チャンスだと、ニールさんが(これまでの学びから)言われています。
同じ目的を持った者同士が遭遇する難題や困難は、確かにお互いを変化させ、より一層ほんとうの自分に近付けていく良いきっかけになります。
しかしニールさんは、難題や困難を歓迎してチャンスと捉えるという説を不満に感じ、それを神様に伝えました。
すると神様は、その不満は視点が低いからだと言い、視野を広げ、ものごとの深いところにあるものを見るようにとニールさんに伝えました。
すべての出来事が偶然でないとしたら、私たちを愛してやまない魂(神)が、好んでただ苦痛を与えるだけの難題を突き付けてくるはずがありません。難題には、それが存在する理由があるのです。
また、自分の中と他人(パートナー)の中に、いままで以上のものを見る必要があることを伝えました。
ひとがあなたに見せる以上のものを見ても、決して人間関係を─それに誰をも─傷つけることにはならない。
神との対話1 P191
なぜなら、ほんとうは見える以上のものがあるからだ。ずっと多くのものがある。
ひとがそれを見せないのは、恐れているからだ。
あなたがもっと多くを見ているのに気づけば、相手は安心して、あなたがすでに見ているものを向こうから見せてくれるだろう。
他人を恐れる人、対人関係に不安を感じる人は非常に多くいらっしゃいます。
対人恐怖という症状は、軽度のものから重度のものまで、大多数の人たちが経験しています。
恐れ、不安を感じるために、他人と距離を置き、(価値が低いと思い込んでいる)自分自身をさらけ出さないように注意深く人と接することになります。
しかし相手のかたが、「私」を価値ある重要な人物だと理解していることが自分に伝わるなら、安心して自分らしい言葉や態度を表すことができるでしょう。
「私が相手の素晴らしいところを見る」と決意して相手を見つめれば、相手は(私が見た)同じ素晴らしいところを表現してくれると、神様は教えてくれました。
わたしたちが相手に見るものを、相手は自分自身に見る、と言い換えよう。
神との対話P191
わたしたちが見るヴィジョンが大きくなればなるほど、相手は進んでそのヴィジョンを自分のなかに発見し、わたしたちにも見せてくれる。
相手の素晴らしいものを見ていれば、相手はその素晴らしさを見せてくれます。
相手に見える素晴らしいものは、自分の視野を広げていれば見えてくるものだと言われました。
ここでひとつ、相手の素晴らしいものを見るための条件があります。
それはまず、”自分自身の中にある素晴らしいものを見つけて認めること”です。
自分のなかにあるものしか、相手のなかには見えてこないからです。
人も世界も、自分自身を映し出す存在だからです。
「魂の仕事」として神様は言われました。
魂の仕事とは、あなた自身を目覚めさせることだ。神の仕事とはすべてのひとを目覚めさせることだ。
それには二つの方法がある。ひとにほんとうの自分を思い出させるか(これは非常にむずかしい。ひとはあなたを信じようとしないだろうから)、自分でほんとうの自分を思い出すか(こちらのほうがずっとやさしい。ひとに信じさせる必要はなく、自分が信じればいいのだから)。いつもほんとうの自分を思い出して見せていれば、いつか相手もほんとうの自分を思い出す。ひとはあなたのなかに自分自身を見るから。
神との対話1 P192
私たちがやるべきことは、まずは自分が本当の(素晴らしい)自分を思い出し、認めることです。
それを見せていれば、相手も本当の素晴らしい自分を見せてくれます。
その人の姿は、あなたの中にあるものが映し出された本当に素晴らしい人であることでしょう。
けれども、これまでずっと自分が無価値であることを信じ、自分を恥じ、罪悪感を持って生きてきたなら、自分のなかにある素晴らしいものを思い出すことも認めることも、難しいはずです。
その場合は、そのように感じている自分自身を、まずはなぐさめ、手当て(ケア)をして、大切に扱う必要があります。
自分自身に「ありがとう」を伝え、あたたかい食事、布団、会話など、優しい環境に身を置くようにしましょう。
自分自身を誰よりも愛せるように、自分に誉め言葉を掛けてあげるのも良いです。
また、誰かと互いを誉め合う機会をもつのも良いでしょう。
自分自身の本当の姿を思い出していきましょう。
そうすることで、より簡単に、相手の素晴らしさを見つけ、引き出していくことができます。
まとめます。
素晴らしい出会いのためには、出会いの目的を明確にする必要がある。
視野を広げ、相手がまだ気付いていないような素晴らしい素質を相手の中に見つつ接すると、相手はあなたを信頼し安心を得る。また相手は、自身に感じている不要な恥や罪悪感などを手放すことができるようになる。
そうなるために、まずは自分が自分自身の最大の理解者になる必要がある。自分を癒し、愛し、本当の自分を知る必要がある。
もしも人間関係に困難が与えられたならば、それは自身の学びと成長、そして二人の更に良い関係に繋がるチャンスになる。
次回は、神に認められたメッセンジャーについて説明いたします。
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