16.神との対話【解説】P31 愛か不安か
人の感情、思考、行動のすべての根拠となっている二つの源であり、魂のたった二つの言葉として、
神さまは「愛」と「不安」を挙げられています。
ひとの思考も行動もすべて、愛か不安か、どちらかを根拠としている。
神との対話1 P31
ほかの考えはすべて、この二つから派生したものだ。
単なるヴァリエーションで、同じテーマが変化したものにすぎない。
続けて、「愛」か「不安」か、どちらかがすべての思考の陰にあり、どちらかがすべての思考の「支える思考」となっていることを説明されています。
考えてみると、確かにそうだと納得できるのです。
例えば嫉妬は、自分の立場(人からの評価)が下がり、人からの愛を受け取れなくなるかも知れないという不安がもとにある感情であり、
悲しみや怒りもまた、愛を含めて何か重要なものごとを失う(失った)不安であったり、心身が痛むことへの不安であると考えられました。
また、喜びや楽しみは、他の人からにせよ自分の中からにせよ、愛が与えられたことから生まれた感情だということもわかります。
私たち人間は通常、この二極の感情をいったりきたりしているそうです。
そしてその原因として、私たちが「神の真実に対する誤り」を犯しているためだと言われていました。
・・・・・原因は最初の誤りにある。
神との対話1 P31
神の真実に対する誤り、神を信頼しないという誤りだ。
だから、神の愛を頼れない。
神が条件つきであなたがたを受け入れると思う。
~ 略 ~
(もしも)あなたがた(人間)が正しく行動しなければ、神が見捨て、手を引いてしまうとしたら、
神ならぬ身の人間を頼れるはずがない。
神を信頼できない人間が、(神ではない)他人を信頼することなどできないだろう?と、
神さまは言われているのです。
「神の真実に対する見解」や「神を信頼しないこと」が誤りだと、神さまははっきりと言われています。
神は全知全能で、意図するものすべてに結果を出すことができるということが、
信頼すべき真実だとここでも言われているのです。
そして、この誤りがあるがゆえに、人は不安を生み出しました。
「愛」は私たちの創造主の性質であり、その性質は神に似せて創られた私たちにも当然のことながら備えられています。
一方、「不安」は私たちが神を疑うことで生まれた性質であり、後から作られたものだとすれば、
不安よりも愛の方がパワフルだということが分かります。
最終的に、愛に勝るものはないということが真実なのだと、私たち人間は知ることになりますし、
すでに知っている人もまた、たくさんいらっしゃるはずです。
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