17.神との対話【解説】P32 条件つきの愛、無条件の愛
前ページで、私たち人間の感情、思考、行動のもとになっているのは、「愛」か「不安」かのどちらかであるということを学びました。
……だから、あなたがたは最高の愛を誓った瞬間に、最大の不安にぶつかるのだ。
神との対話1 P32
「あなたを愛している」と口にした瞬間に、相手が同じことを言ってくれるかと心配になる。
そして相手の同じ言葉を聞いたとたんに、今度はその愛を失うのではないかと不安になる。
上の引用については、恋愛をしたときに同様の感情を持ってしまって辛かった・・・という人が多くいらっしゃるのではないでしょうか。
私たちは愛と不安の両極に、感情が揺れ動く存在のようです。
そしてそういう自分のことを、私たちは「ダメな存在」だと認識しているとのことです。
確かに、不安が強い人とそうではない人が世の中にはいらっしゃいます。
そして不安が強い人は、自己肯定感が低い人だということが思い当たります。
自分をだめな存在だと思い込んでしまっているがゆえに、
愛する人がそんな(だめな)自分を愛してくれるのかどうかが、不安なのです。
逆に自己肯定感が高い人は、不安を押しのける力を持っています。
自分の良さを信頼できるため、人から向けられる愛をも信頼できるのです。
そしてその理由を、神さまは私たちを育てた両親のためだと教えてくれています。
愛は条件つきだと教えたのは親だ。
神との対話1 P32
あなたはそれをたびたび感じとった。
そしておとなになってから、その経験を愛するひととの関係にあてはめる。
いい子にしていたら…親の言うことを聞いて素直に従っていたら、
親は機嫌良く褒めてくれたりします。
逆に、好きな遊びに夢中になっておしゃべりしていたり、しなければならないイヤなことを怠ったりしていたら、
怖い顔をして怒られます。
私の親は、まさに典型的なそのような親であり、しかも間違っているのはいつも弱者(子ども)だという考えを持っていました。
間違ってばかりの私は、自分に自信など持てるはずがなく、恥ずかしい存在だと認識していましたし、
誰かに無条件に愛されるなどあり得ないことでした。
ところが、親よりももっともっと強者であるはずの神さまが、このページで言われています。
だが、自分が何者であるかを知っていれば悩みは消える。
神との対話1 P32
あなたがたは神が創造したなかでいちばんすばらしい、すぐれた存在であることを知っていれば、決して不安にならないはずだ。
幸いなことに、この本に出会ったときには、自分の経験から無条件の愛が存在することを知っていました。
娘たちを出産したことで、初めて、そのような(無条件の)愛があることを知ることができたのです。
私にとって娘たちは、何をしていてもただただ無条件に可愛い存在でした。
親から教えられてきた自分自身への恥ずかしさや条件つきの愛は、娘たちや愛のある友人たちにより、自尊心や無条件の愛へと、少しずつ私の中で変化してきました。
子どもの頃に身につけてしまった自己肯定感の低さや自分を嫌う気持ちは、神さまが「優れた存在だ」と話してくれた通り、意図していれば必ず自分を愛する気持ちへと変化していきます。
愛は不安よりパワフルだからです
☆プチワーク☆
今夜、眠りに入る前、布団の中で両腕で自分を抱きしめながら、
「私はどのような私であっても、愛される人です」と丁寧に自分自身に伝え、心地よい愛のエネルギーの中にいる自分を想像しましょう。
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