26.神との対話【解説】P43~44 宇宙の創生③ 霊(いのち)の誕生

26.神との対話【解説】P43~44 宇宙の創生③ 霊(いのち)の誕生

***前回までの「宇宙の創生」の復習です***

純粋な愛のエネルギーであり存在のすべてであった神さまは、たった1つの存在でしかなかったために自らの性質を知ってはいても何も体験することができませんでした。
なぜなら、相対するもの…比較対象が他に何もなかったからです。

そこで体験的に自分を知るために、自分自身を細かく分割して、分割したモノたちの間に相対性…比較対象を創り出すことにしました。
ビッグバンを起こして宇宙を創り出したのです。
こうして、相対的になり得る数々のモノや空間、時間を創ることに成功されました。

また、ご自分の性質である「愛」のエネルギーを体験できるように、「不安」という愛の対極にあるものを創りました。

***以上、復習です***

さらに爆発して無数の小さい部分になった。このエネルギーのひとつひとつが、あなたがたが「霊(いのち)」と呼ぶものである。

神との対話1 P43

引用にある霊(いのち)というのは、私たち人間を含めた宇宙に生きる人々や精霊や天使をひっくるめた、知恵をもち、頭や感覚で何かを想像できる存在を総称していると、私は考えています。

神さまは、ご自分を体験的に知るために、ご自分のもつ性質を私たち霊(いのち)に与えました。
それは「創造する力」です。

あなたがたの宗教で、「人間は神の姿をかたどり、神に似せて創られた」というのは、そういう意味だ。
これは、一部で言われているように物質的な身体が似ているということではない(神は目的に合わせて、どんな物質的な身体にもなることができる)。
そうではなくて、本質が同じだという意味だ。

神との対話1 P43

ここで分かるように、神さまの本質というのは、とてもシンプルな言葉で言い表されます。
「愛」と「創造力」です。

けれども愛にも創造力にも、その中には、信頼や自由や喜びや(不安を超える)勇気や育成、愛おしみなどが含まれていて、とても深淵なものです。

それらを体験的に知るために、神さまは私たち(霊・いのち)を創り出しました。

そして私たちには、愛と創造力という神さまの本質が備えられているのです。

わたしがあなたがたを創造したのは、神としての自分を知るためだった。
あなたがたを通してしか、知る方法がなかったからだ。
したがって、あなたがたを創った目的は、あなたがた自身がわたしであることを知らせるためだったと言ってもいい(昔から何度もそう言われてきた)。

神との対話1 P44~P45

今、この部分を読むと、大きな安ど感に包まれます。
「私は大丈夫なんだ。なぜなら私は神だから」という安心感です。
けれども、心の中にはまだちくちくとした「不安」を感じています。
人として与えられた不安が、すでに充分小さいのですが、心の中でうずくのです。

20数年前、この部分を読んだときはまだ「安ど感」など感じられませんでした。
神である自分を思い出すなど、遠い遠い先のことであり、自分は別の世界にいるように感じていたからです。

私は、私自身(私たち人間)が神さまであることを思い出す道の途中に、今もまだ居ます。
すでに充分に「愛」と「創造力」を駆使して、神であるご自分を生きている人も、世の中にはいらっしゃいます。
それは喜びや優しさに満ちた本当に素敵な生き方で、私の目指すところです。
今はまだ私は、その道の途中なのですが、以前の自分と比べると成長を感じることができます。
それでもまだ「不安など、創ってくれなくて良かったのに」と神様に対して思ってしまいます。

神さまは、続いてこのように言われています。

これ*(霊を創った理由)は驚くほど単純に見えるかもしれないが、同時に非常に複雑でもある。
なぜなら、あなたがた自身がわたしであることを知る方法はただひとつしかなく、それはまず、わたし(神)ではないものとしての自分を知ることだからだ。

神との対話1 P44  *( )部は愛友実の付け足しです

私たちすべての人間が愛と創造力という神の性質を持ちながらも、両親や教師から教えられたり一般常識として押し付けられ、身に着けてきた「不安に基づいた思考や行動」というのは、
ここでいう”わたしではないものとしての自分”を知るためにありました。

相対的に愛を知るために、神ではないものとしての自分を私たちは体験し、知る必要がありました。
それはまず、不安の中に生きる必要があったということです。

愛と創造力の素晴らしさを知るために。

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