29.神との対話【解説】P50~51 なぜ辛いことが起きるのか②二極がある世界

29.神との対話【解説】P50~51 なぜ辛いことが起きるのか②二極がある世界

前回は、なぜ世界はこのようになっているのか?というニールさんの質問から、
”神は人間が愛を実証する余地をなくしたりしない”という返答をした神さまでしたが、
そこから「知る」「体験する」「在る」という、三位一体の存在にお話が進みました。

*詳しくは前回をごらんください。

三位一体という概念は”崇高な領域の関係”において、必ず存在するものだと言われました。

そしてここからが、なぜ地球上や個人的な感情に災いや失望という”辛い”ことが起きるのかという話になっていきます。

三位一体という崇高な領域の関係に対して、
”素朴な関係”というのが存在するのだそうです。
素朴な関係は普段の生活のなかに数多く在るものであり、それは、つねに二元的であるとのことです。
その例として挙げられていたのが、左右、上下、大小、遅速、寒暑、男女です。

素朴な関係のなかでは、必ず対極が存在する。
正反対のものが必ずある。日常の体験のほとんどはこちらにあてはまる。
崇高な領域の関係では、対極というものはない。
すべてはひとつであり、一方から他方へと変転して終わりのない循環を繰り返している。

神との対話1 P50

上記のように、世の中には”二極がある素朴な領域”と、”循環している崇高な領域”とが、存在していると説明されています。

繰り返しますが三位一体のものとして存在するものはすべて、崇高な領域にあります。
前回に紹介しました例をもう一度挙げると、過去・現在・未来、思考・言葉・行為、超意識・意識・潜在意識などがありました。
これらはすべて、三位一体=本質が同一(ひとつ)=循環しているものです。

対して、今私たちがいる地球上で優勢なのは、三位一体の領域ではなく、素朴な領域とのことでした。

地球全体のエネルギーが”素朴な領域”にあることこそが、災害や失望など辛いことが起きてしまう原因だと神さまは言われています。

世界がいまの状態なのは、ほかの在り方ができず、まだ物質的に素朴な領域にあるからだ。

神との対話1 P50

生死、健康と病、快調と不調などの二極が、素朴な(二元的な)”波”と表現されていました。

スピリチュアルの領域でも、物理学の領域でも、この世のすべての存在は「波動」であると、されています。
原子や電子は振動して波動を出していますし、光も音にも当然波動があり波長があります。
すべての存在が、小さくても大きくても揺れ動いている地球上に、私たちは住んでいます。

天災や失望なども同様に、一方の極から対極へと移り変わる「波動」によってもたらされるものだと、説明されていました。

生死の循環はすべて、この移動の一部である。
それが生命のリズムであり、素朴な領域にあるものはすべて、このリズムに従う。
生命それ自体がリズムだからだ。
それは波であり振動であり、「存在のすべて」の鼓動だ。

神との対話1 P51

では、このような出来事を引き起こしているのは、いったい誰なのか。
次回に続きます。

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