46.神との対話【解説】P70-P73 自然の法則⑦「すべては私たちの選択」

前回、起きるものごとに「正しい」とか「間違っている」と考えるのは、私たちの一方的な決めつけであり、そのものに正邪はないというお話がありました。

そうだとしても、私たちはものごとに正邪の判断をつけ、自分が「正しい」と思う行いをして「自分が何者であるか」を決定していきます。

そのために、この世界には「問題」というものがあるのだと神さまがお話してくださいました。

以前、神の子である”光”たちが、自分たちが光であることを知るために「光ではないもの(闇)」の中に入っていくたとえ話をしましたが、このお話の中の「闇」が、ここでいう「問題」だと解釈しています。

自分たちが光であることを知るために、私たちは問題のある世界に生きています。

P71で神さまは、産業界、軍部、医学界、宗教界、修理工など、問題がなくなってしまうと困るであろう業界のことを引き合いにだして「問題」というものの必要性を説明されました。

ここでニールさんは、世界にはいつまでも問題があることを神さまが望んでいるのか?という質問をされました。

すると神さまは、闇の世界にある数々の問題は、そこに生きてきた私たちがそういう世界を創り出したのだとお話されました。
神さまの返答は以下の通りです。

わたしは、世界がいまのようであるのは──雪の結晶が雪の結晶として存在するように──はっきりと意図された結果だと言っている。
あなたがたが、そういう世界を創り出したのだ。
自分の人生を創り出したように。

わたしが望むのは、あなたが望むことだ。
あなたがたがほんとうに飢餓を終わらせたいと思った日に、飢餓はなくなるだろう。
そうするための力はすべて与えてある。
その選択をするための道具を、あなたがたはすべてもっている。
だが、そうしなかった。
できないからしないのではない。
世界は明日にでも飢餓を終わらせることができる。
あなたがたが、その選択をしないのだ。

神との対話1 P71-72

飢餓を本当に終わらせようと思えば終わらせることができるというのは、世界が軍部にかけている予算のことを考えれば確かに可能だろうと想像できます。

続けて神さまは、環境破壊(熱帯雨林、オゾン層、生体系の破壊)を私たち人間が組織的におこなっていること、そのために自然災害が起きていることを述べられました。
自然は本来とても優しい存在であるのに、それを私たちが残酷なやり方で壊しているとのこと。
また、私たちの全員が心をひとつにすればすべての戦争を終わらせることができるはずなのに、それをしないことを、述べられました。

そしてはっきりと、世界が今のように問題が山積みなのは「神のせい」ではなく、私たち「人間の選択」にその原因があることを伝えられました。

わたしは、あなたがた自身がしないことは何もしない。それが法則であり、預言だ。
世界がいまのようになったのは、あなたがたが何かを選択した、あるいは選択しなかったせいだ(決意しないというのも決意のひとつだから)。
地球がいまのようになったのも、あなたがたのせい、あなたがたが何かを選択した、あるいは選択しなかったせいだ。
あなたがた自身の人生がいまのようになったのは、あなたがたのせい、あなたがたが何かを選択した、あるいは選択しなかったせいだ。

神との対話1 P73

私たちの魂が、自らが光であることを知るために入ってきたこの”闇の世界”は、愛と真逆の性質をもつ「怖れ・不安」という感情から生み出された世界です。
不安というものは、光である魂が闇を経験するために…愛の神によって生み出されました。
そしてこの世界は、怖れの中で生きてきた私たち人間が、自らの光を見つけられなかったがために生み出した世界だということが、よく分かりました。
不安にかられた私たちが、何かを選んだり選ばなかったりして作り上げてきた世界なのです。

神さまは”闇の世界”を創ってきたのは私たち人間であることを伝え、それを変えられるのも人間だということを伝えられました。
私たち人間にその力は与えてあるとも、言われました。

しかしながら企業のトップでも政治家でもない私たち一般市民ができることは、ほとんどないように思えます。
それでも、できることがあります。
まずは自分自身を慈しみ、愛をもって大切に扱うことです。
内観し、自分をよく知り、自分の中にある無条件の愛を思い出すことです。
自分を理解して大切にしていくことで、自然と他の人をも理解し、尊重できるようになります。
社会への働きかけが自分らしいやり方で行えるようになり、影響力をもてるようになります。

一人ひとりが自分らしく生きる姿勢をもち、それが世界に広がれば、いつか世界は基本(無条件の愛・光)に立ち返ることができるでしょう。

地球上に表出している問題は私たち人間に原因があると聞かされたニールさんは、次に個人的な問題について質問をしました。

でも、わたしはあのトラックにひかれることを選んだのではない!
あの強盗に襲われることを選んだのではない、強姦されることを選んだのではない。
ひとはそう言うでしょう。
そう言えるひとが、世の中には確かにいるんです。

神との対話1 P73

個人的な問題についての神さまの返答は次回にいたします。

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